魔法先生ネギま! 139時間目 天才少女の完全勝利

前回の衝撃的展開を整理する回。かなり多くの情報が提供されている。
今まで謎とされてきた超の計画の全貌(のほとんど)がついに明かされた、というか既に実行された。
・どうやって魔法をばらすの?=魔法を認識させる強制認識魔法=催眠術を全人類に対してかけた。
世界樹大発光との関係は?=魔法を全世界に対してかけるブースターとして使った。
・まほら武道会は何の為?=魔法バレ情報を提供し、認識の発火点とすることが目的。
・インターネットに何をしかけていたの?=魔法バレ情報を拡散するプログラム。
・あの大量のロボット軍団は何の為?=世界樹の魔力溜まりを占拠するため。
・なぜこの時代に計画したの?=インターネットが普及完了した時代だから?
今までのまほら武道会、インターネットプログラム等は、すべてこの「魔法を認識させる強制認識魔法」という決め手があるからこその行動だったというわけだ。
また、ネギたちにしかけた罠は凶悪だ。それは「戦わせない事」。渡したカシオペアには予め仕掛を施されており、ある時期になればネギたちを「未来に運ぶ」ようになっていた。こうなれば、ネギは対抗する事さえ出来ない。
未来に運ぶ動力源については、考えてみればその時は学園祭最終日、世界樹大発光の最中であり、世界樹の魔力を貯める機能が付いている事からも、既に1週間くらいの跳躍が可能な程度の魔力が貯まっていたと推測出来る。
そして現在、カモの手には過去に遡れるカシオペアが残ってはいるが、それは起動しない。なぜなら、カシオペア起動には世界樹の魔力が触媒として必要だからだ。カシオペアは、大発光の無い学祭期間後はガラクタ同然。現状では過去に遡って対抗する事も出来ないのだ。
さて、今後の展開において、注目すべきキャラクターは二人。
一人は千雨。この計画でインターネットがかなり重要な要素を占めていた事が改めてわかった。もしこの状況を打開する方策(つまり過去に戻る方策)がたった時には彼女の能力を最大限引き出す必要ある。
今回の展開において、千雨には超の計画を阻止する強い動機が生まれている。千雨にとって「ファンタジー世界」は許せない。計画を阻止する為にある程度の手段も受け入れるだろう。つまりそれは「ネギとのパクティオー」。彼女の「その時」はすぐそこまで来ているのかもしれない。
そして、もう一人のキーパーソンは、アル。もともと超の計画において唯一の不確定要素が彼だった。さらに、今最も必要とされるのは、世界樹の魔力。図書館島司書である彼が世界樹の情報を持っている可能性はかなり高い。彼がこの事件に対してどのような認識でいるのかは全く不明だし、そうすんなりと協力してくれそうも無い人物ではあるが、現状を打開するには彼の手を借りる以外無いように思える。
そしてネギパーティ達。彼らにも強い動機が与えられている。ネギが今回の責任をとらされて本国に強制送還されるのはほぼ確定事項。この状態を打開しないとネギと別れる事になりかねない。まずはネギの奪還。そして事件の解決。ネギを慕う彼女達はこの不可能事と思われる事をなしどける必要に迫られている。
それにしても、今回の事件における歴史改変に関する考察はかなり複雑化してきている。別項を設けて再々度整理した方がよいかもしれない。