魔法先生ネギま! 185時間目 未来への出発点(スターティングポイント)

まるで最終回のような副題だw。けれども、これが「ネギま!」にとっての本当の意味での折り返し地点という意味なのだろう。大いに期待も膨らむ。
それにしても、なんだか「感無量」。
少し前に、いかにして「ネギま!」に惹かれたのか、という事を長々と語ったが、それが正に、真正面から報われるような展開になっている。「ネギま!」読んできて良かった。

ここでのポイントはネカネがネギのセリフに驚くシーンだろう。
何故ネカネは驚いたのか。ネギはあの惨劇の夜、スタンとネカネに助けられた。そしてその後ナギに助けられた。つまりその事の表面だけを見てみれば村人全員に助けられたというわけではない。ネギが「あなた達のおかげで…」というのは、見方によっては、村人全員が自分達の村を守るために抵抗した結果「偶然」ネギだけが助かったからとして、言えるセリフのようにも思える。
しかし、ネギの言葉はもっと実感がこもっている。ネギは正に村人全員に助けられたと思っている、いや、その事実を知っている。それに気付いたからこそネカネは驚いたのだろう。
つまり、ネカネが見せた驚きの表情は、あの村の住人全員が「ネギを守るため」に奮闘した結果全滅した、という事を証明しているのだ。あの村の成り立ちについては未だ明かされてはいないが、やはりネギ(ひいてはナギ)を中心とした、かなり特殊な集落だった可能性があるだろう。
ちなみに、この事実をネギは完全に把握して(しまって)いるとして、他のクラスメイトはどの程度把握しているだろう。
おそらくは、夕映あたりはその裏の事情まで推測できそう(ネギの決意の言葉は二回目だし、推理力もあるから。)だが、明日菜あたりだと、どこか引っかかりを感じながらも、ネギの事情を具体化出来ていないような気がする。そうでなければ「心配する」レベルにはならないだろう。ネギは、言葉でどう言おうとも、心の内ではあの村人全員の命の責任を背負っていて、その為、その真実を明らかにしたくて行動している。それがどれほど危険な事かを考えれば、ネギを心配するだけではなく、より明確な助言が必要だと思うだろうから。
また、ここで面白いのがアーニャの存在だ。おそらくアーニャはネギの立場に最初から気付いていたのだろう。アーニャがネギと同じ立場のようでいてあんなにも気丈なのは、ネギを支える必要があると思っているから。あの惨劇はアーニャにとっては「悲劇でしかない」が、ネギ心の内では「罪」でもある、という事を把握しているからこそのサポート役と思える。同じ悲劇の被害者の立場として、なんとも気丈であることか。単なるツンデレキャラ以上の存在となり、よりキャラクターの魅力が増している。
ネギパーティは、ただネギだけを見るのではなく、「ネギとアーニャを」見守って欲しいものだ。
気になる点など。
アーニャが校長の事を「おじーちゃん」と呼んでる。と言う事は本当の祖父という事か。(そういえば、ネカネは先週「校長」と呼んでいた)ネギも確か校長の孫のはずだし、つまりネギとアーニャこそいとこ同士という事か。もしくは、アーニャこそ今現在本当の意味での天涯孤独として(ネギにはネカネがいた)、校長がアーニャを引き取ったとも考えられるが。
校長いう魔法世界で待っている「ナギの友人」とは誰だろう。おそらくは「紅き翼」パーティの写真の中で、最も謎とされている「褐色の大男」であろうと推測される。「謎の少年」の方は「ナギの友人」という表現に似つかわしくないし。
それにしても、ドネットさんは準レギュラーに決定か。彼女の「翼の形の髪留め」はどんどんとその存在感を高めている。本当になにか関連が?w

そして、いいんちょはここでリタイヤ。これは彼女らしい。そして、恐れられて(?)いた「全パク」は、彼女が最後の砦となってかなり先の事になりそうだ。それでこそ「ネギま!」の世界観と言えるだろう。ビブリオンペアが割れてしまうのは少し惜しい気がするがw。
そんないいんちょの決意に反して「白き翼」の後をつけるクラスメイトの数は総勢8人?運動部とチアは確定として残り一人は夏美らしい。(後ろ頭から判断。)ちづ姉いいんちょの為にあえて残ったのだろう。何気に双子も付いてきていると面白いのだけれど。(総勢10人)
そして出番が来る桜子大明神。あー、これはもう絶対だねw。

それにしても、このストーカーグループ、桜子の幸運を筆頭に、刹那の絶対対人探知範囲を把握できる人間がいたり(これはだれだろう)、魔法銃を撃てるゆーながいたり、怪力のアキラがいたり、リボン触手の使い手まき絵がいたりと、妙なスペックがそろってる。このチームだけで危機に対応しなければいけない場面を想像するとなかなか面白い気がする。
そして、ストーンヘンジのような遺跡を「ゲート」とする魔法世界目前の「白き翼」チームの前に姿を現す謎の少年フェイト。物語は即座に戦闘モードに突入なのか。予断の許さない展開になってきた。