魔法先生ネギま! 202時間目 ネギ、今のすべて。

まいったね。世界に係わる情報が大量に提示されているので、色々と妄想してしまう。出来るだけ簡単にしたいが・・・無理かもw。
最初の戦況図で、かなりの事が分かってくる。魔法世界の北部の一大勢力が、南部に侵攻した格好のようだ。もちろん、何が原因かは明らかになっていないので、実際の所どうなのかは不明だが。しかし、その北部の一拠点を中心とした行動具合が、この戦争の「本来の意味」を色々妄想させる。南部勢力が現在の世界の主流である事はまず間違いないだろうが、北部勢力の本体は一体どんな物だったのだろうか。例えば「魔法世界を混乱に陥れる影の勢力」などがあったのかもしれない。ファンタジー世界的に考えて、「指輪物語」の「冥王サウロン」的な存在が連想される。というのも、物語の最後に係わるというザジを魔族と考えると、人対魔が大戦の根本原因だったという結論も考えられる筈だからだ。あの巨大クレーターには魔界への口が開いている、とかの妄想が展開してしまう。
紅き翼のメンバー紹介でも、少しずつ魔法世界の事が透けて見えるてくる。ガトウが「元政府の犬」と呼ばれているが、世界的な有名人がそう呼ばれるという事は、それなりに大きい「政府」と呼ばれる存在があるという事。つまり、魔法世界には「世界政府」的な組織があると考えて良いのだろう。もちろん、それに組しない、旧北部勢力などが残っている可能性もあるが。実は、以前からネギの最終的な敵はナギが救ったという「魔法世界そのもの」ではないかと思っているので、この「魔法世界の世界政府」こそ、ネギが最後に立ち向かうべきものではないかと思える。
そして、謎の少年の正体もどことなく見えてくる。ラカンは「懐かしい名前」といっている。その名を懐かしがる事の意味は色々考えられるのではっきりした事は分からないが、やはり一番怪しいのが「最後の少年」だろう。つまり、紅き翼に係わりがあったという事。そして、もしこれが事実だとして、それが何を意味するかというと、フェイトにもそれなりの理由があるのではないかという事になる。つまり、世界に対する反体制行動にはちゃんとした理由があるのかもしれない。それは「ネギの最後の敵」という点で、物語の最後には通じてきたり。つまりネギとフェイトが肩を並べて戦う時が来るのかもしれない・・・などと妄想してしまう。
「強さ表」はなかなか面白い。確かにイメージとしてこのような感じだろうと納得できる。これに対して、クラスメイトがどの程度なのかは、色々考えてみたいところ。
例えば、竜種(非魔法)が650だとして、茶々丸が戦った魔獣はどの程度だったのだろう。亜竜種の様であったが魔法を使っていた。茶々丸もカゲタロウ程度には強いのではないだろうか。(もしくは、それ以上?)当然、楓はそれ以上に強いだろう。そして、それに倍する力を持つ刹那はウイング形態ではナゾの少年に匹敵するのかも。魔法覚えたての夕映は、まだまだ5・6程度だろうか。
ラカンエヴァの事を知っているらしい。もしかしたら、ラカンはナギ以上にエヴァの事を知っているのかもしれない。エヴァは、過去に魔法世界でも「ならして」いたらしい。最強の犯罪者であるエヴァに対して、最強の傭兵としてならしたラカンだったとすれば、互いを意識しないはずは無いだろう。金に転んで、ラカンエヴァと共闘していた時期があったとも考えられる。とすれば、彼のエヴァに対する認識の深さも理解できるだろう。まあ、それ以前にエヴァはアルと古い知り合いだったようだし、紅い翼を通じて情報の共有がなされていたのかも知れないが。
それにしても、気になるのはラカンのアルに対する態度だ。この二人のそりが合わないのは、まず間違いないだろうw。豪快単純なラカンにとって、偏屈悪趣味なアルは苦手な存在だったに違いない。案外、過去の回想でラカンが出てこないのも、アルがナギの傍にいたからからも。
そんなこんなで、ネギの成長方針はある程度定まったらしい。ラカンの言い方からすると、エヴァはネギに「即戦力」になるような戦い方をほとんど教えていなかったのかもしれない。つまり、一寸したコツさえ与えればより効果が現れるのに、それをしないで地味な鍛錬をさせ続けていたから「S」と言う訳だ。しかし、それはどことなく納得できる話でもある。戦いにおける攻撃力の強化とは、反面、防御力を引き換えにする物だろう。そして、エヴァはネギの本質を最初から見抜いていた。つまり自分が犠牲になる事を躊躇しないというネギの特性を。それはとても危険な考え方だ。外見「S」の様でいて、本心は案外甘いエヴァの行う修行として、ありえそうな話だろう。つまり、これから行うラカンの修行は、ネギにとってかなり危険が伴うことになるのかもしれない。しかし、それも同じ男ならば命を賭して戦う必要が在るとして、納得づくの事でもある。エヴァが「母親的」な師匠としてある意味限界があったとするならば、それを超えた「父親的」な師匠として、ラカンはネギにとって必要な存在だったと言えるのかもしれない。
そして、夕映登場。
もう、これだけで良い。一息ついた感じ。その置かれている状況とかも絶妙だ。記憶を失い、どうやら魔法学校らしき場所ですごしている。指名手配の手が伸びていないのは、学内だからだろうか。もしくは、旧北部勢力に位置する都市だからだろうか。未だに情報伝達の及ばない地域くらいはあってもよいだろう。とすると、地図上では「アリアドネー」あたりが怪しい。北方アリアドネー魔法学院とか。空に飛ぶ魔法使いや飛行魚の数も多い。空港くらいにしか飛行魚が飛んでいないグラニクスと比較すると随分と違う。学園都市であるとか、魔法が盛んな地域なのだろう。やはり魔法世界は、文化度高さ=魔法が盛んと思われる。ともあれ、夕映は自分の意志では合流が図れない状況にある。それに加えて、もし朝倉探索隊の探知外地域にいるとすれば、かなり難しい状況にいるのかもしれない。
外的衝撃によって記憶の混乱があったとしても、その記憶が思い出されないままであるのは心因的な要素も関係しているからかもしれない。夕映には「自分の記憶を無くしたい」と思える要素が存在する。それはつまり、のどかとの三角関係の事。夕映の心のドラマが、この遥か異世界の地で展開するのかもしれない。