「おかわり」したら、後味悪かったorz

既に何話か見てきたのだが、「みなみけ おかわり」がどうにも納得行かない。その気持ちはより強まっている。
なぜなら、この作品は「生理的に気持ち悪い」からだ。
その象徴とも言えるのが、OP映像だろう。一見すると、結構ありがちな、作品内風景と主要キャラクターの組合せ映像のようだ。しかし、その少し凝った組み合わせ方は、かなり人の生理を逆なでするような物になっている。
街だった物を夏奈がご飯として食べる。これはまるで砂利を飲み込むような気分にさせる。
雨に降られて電話ボックスに入る。これは濡れた時、さらに湿度の高い場所に閉じこもる事と同義。
海に潜れば、それは服のままだし、偏った教室に立てば、寄りかかった天井が外れる。以降にも、気持ちの悪い映像が続く。畳み掛けるように生理的嫌悪を誘う映像でこのOPは作られている。
ただ、これを見た当初、これはもしかしたら本編映像において当然「気持ちよさ」を提示するつもりであり、それを引き立てる為の「逆説的OP」の可能性もあるかもしれないと思って我慢してみてきた。
しかし、その期待も、脆く崩れ去った。
本編の方も気持ち悪い。
ここ3話ほど、雪の日のエピソードが続いている。しかし、そのどれもが最後には辛くなるようなエピソードばかりだ。
例えば、前回の6杯目「冷めてもあったか、ウチゴハン」。これはこの3話の中でも一番丸く収まったエピソードに思えるかもしれないが、それでもジワリと気持ち悪い。
雪の日の停電中、暖を取る手段がほとんど無いという状況下、風呂に入った後の小学生千秋が、雪合戦を始めてしまうシーンがある。それも、その雪合戦はその日2回目だ。始めたのが千秋本人だったとしても、このような時家族はどうするべきか。当然止めるべきだ。運動をして風呂に入るという体力消耗をした小学生に、再度寒い中で運動をさせ、その後に暖かくする手段一つ無いとなれば、「絶対に」風邪を引くと、親ならば、子供と接している大人ならば判断するはずだ。
ここに「みなみけ」という「家族」を構成している要素である春香の「母性」が完全に消失し、ひどく「寒い」「痩せ細った」家族像だけが残ってしまう。見ていてなんとも「生理的に気持ち悪い」のだ。いや、描きたい物の意図は分かる。分かるが、その為に「生理的気持ち悪さ」が先に立っては元も子もない。
もしかして、「みなみけ」という作品は元々こんな「生理的気持ち悪さ」を「売り」にした作品だったのだろうか。前作の「みなみけ」を見る限り、そんなはずではないと思うのだが。
この「気持ち悪さ」は、なにか想像もつかない狙いによるモノなのか、それとも無意識に出てしまったモノなのか。
「狙い」であったとしても、そのような物に付き合いたくはないし、無意識であったとすれば、はっきり言って処置無しだ。なぜこのような後味の悪い作品になってしまったのかと、残念でならない。
後もう数話、何とか立て直している事を期待したい物だ。(いや、もう制作は終わっているだろうけれども)