『ひだまりスケッチ×365』放送開始記念!「ひだまり ないと」 ロフトプラスワン報告 〜みんなのアイドル、うめ先生光臨〜

当然の如く、非常にチケットの手に入り辛いイベント。ところが、入ってみると若干会場には余裕がある。「声優は来ない」「当日券を出す」と様々な予防線を張った為に、ダフ屋に流れたチケが捌き切れず、浮いた可能性が高い。ダフ屋被害によって参加出来なかったひだまらーが数人でもいるかと想像すると、同じファンとして憤りを感じざるを得ない。
で、最初に驚いたのが、配られたアンケート用紙。「松来未祐さんへの質問」てw。さらには「うめ先生への質問」も。「漢のしゃべり場」じゃなかったのか。これについては、MCの高橋ゆまから即座に「嘘です」との事。実に「誠実な」対応だと感じてしまった。実際、こうするべきだろう。ひだまらーにとって声優の有無は、この際どちらでも良いのだから。もちろん、居てくれてうれしいのは当然だが。
イベントの構成は全3部。
1部は制作スタッフとして、演出の尾石達也大沼心が登場。大沼氏は、以前ここで「ef」のイベント(新房監督イベント)をやった時の経験を生かして、大量に資料を持ち込んでくれていた。イベント始まって早々に、新OPのお披露目があったので、その流れで、OPを担当した大沼氏から、かなり詳細にOPの製作過程や演出意図が語られる。絵コンテからレイアウト、原画への流れとかも、実物の資料で見せてくれるなど、実に真面目で、興味深いイベントになっていた。
大沼氏は「このひだまりに限って」、かなりアバウトに絵コンテを切ったとの事。それが各スタッフの力量によって、高クオリティになる事を見越して。また、背景の発注なども実例を挙げていたが、実にアバウトなものが、想像もつかないクオリティのものに変化したり。大沼氏は今回が「ひだまり」の演出初めてとの事だが、元からある「演出作法」を変えない様にしたという事だから、この様な作り方が「ひだまり」では通常なのだろう。第1シリーズで回を重ねる毎に「演出の形」が熟成されていったというような話もあったが、それは制作方法にも当てはまるものと思われる。
OPの「?でわっしょい」の作詞作曲についても、結構詳細な製作過程が語られたり。作詞の畑亜貴は指示が少ない方が燃えるとか、編曲には細心の心配りをしたとか。結構真面目な印象の第1部だった。
「ひだまり」は他社からも欲しがられるコンテンツだ、とか、シャフトのスタッフが一丸となって正に「総力戦」だ、などの発言もあった。
2部は一転して華やかに。
当然の主役である蒼樹うめ先生と、さらに華を添える松来未祐が登場。マルチタレントでもあるうめ先生の事も含めて、アフレコ時のエピソードとかが語られた。後輩の某A嬢の傍若無人ぶりとかもw。ぐーパンチは本当にあったとかw。うめ先生から「先輩後輩で一緒にとある声優のスカートめくり」の大暴露発言もあったり。
他にも、うめ先生が漫画家になったきっかけとか、365のタイトルを考えた事とか、謎の生物うめの生まれた過程とか。松来さんには申し訳ないが、ここでの主役はやはりうめ先生。なにかと言うとうめ先生が引き合いに出され、色々と弄られていた。
最後に、高橋氏が「一言お願いします」という何気ない振りをすると、うめ先生の様子が少しおかしい。いきなり「それって難しいです」とか意味不明な事を言い出す。どうやら、ネタとして事前にお願いしていた事があったらしい。そして、そわそわもじもじする先生の様子を見て観客も気付き、みんなでお願いになる。で、出たセリフが
ひだまりスケッチ×365、みちゃ駄目!」(ほとんど涙目)
・・・萌え死んだ。
間近でみても、やはりうめ先生はちっちゃくて、可愛らしかったです。(何の報告なんだかw)
3部はmarbleが登場し、サプライズアコースティックライブに。新旧のEDと、これ一回きりになるかもしれない「スケッチスイッチ」のアコースティックVer.も。大いに堪能させてもらった。
それから抽選会があって終了。
このイベントで強く思った事は、本当にこの「ひだまりスケッチ」という作品は、蒼樹うめという存在が中心にいるからこそ、ここまで幸せな作品なのだという事。
うめ先生からの最後のコメントで、「みんなが褒めてくれて、本当に幸せな時をすごしている」と言っていたが、正にこのイベントでも制作・キャスト・広報、全てのスタッフがうめ先生を立てている。いやアイドルとして、皆が「惚れている」といっても良いかもしれない。
この強い「心の中心点」は、アニメ制作などという集団作業にとって、とても大切な事だろう。制作過程の話で「アバウトに決めて皆の能力を引き出す」という事だったが、それも、スタッフ一堂がこの「中心点」に惚れて(w)いればこそ、できることかもしれない。
幸せなうめ先生と、幸せなスタッフと、そして幸せなファンによる、幸せなイベントに参加できて、本当に幸せな一時だった。
「超ひだまつり」またやらないかなあ。うめ先生の新曲が聞きたい。