魔法先生ネギま! 第133時間目

ついに始まった、ネギと超の直接対決。
前回、ネギがケータイの呼び出しで驚いていたのは、超の退学と、超のやろうとしている事、つまり魔法公開を知らされたからだった。確かに、それだけでも十分ネギが動転して超を呼び出す事になるだろう。しかし、ネギを呼び出した魔法先生達は、いったい今何をしているのだろう。超が退学を表明している以上、大きな動きがあることは明白であるし、真剣に事態の解明に努めなければならない状況のはず。ネギが独自に動いて超と連絡をとる事ぐらい想定の中で活動していて欲しいところだ。最後に刹那と楓が助っ人に現れたが、これをバックアップする形で魔法先生達もネギ達の動向を見守っているくらいの事はしていて欲しいものだ。
さて、今回は超との直接対決で、超の情報も少しずつ明らかになってきている。
まず、超の能力。
彼女が戦いに入る時、以前高畑の前に現れた時と同じ機械の駆動音らしきものが聞こえる。コートの下の衣服にもバックパックらしきものが見えるし、やはり科学の力で能力を上げているようだ。ただ、その動力源として、世界樹からの魔力を使っている様だ。これは魔力を動力源として使っている茶々丸カシオペアの技術を考えれば当然の事だろう。
そしてその力だが、まず明らかなのは、電撃の発生。その他、筋力やスピードの強化が考えられるが、これはもしかしたら超自身の鍛錬の賜物なのかもしれない。そして一番凄い力は、どうやら空間移動ができるらしいこと。これは高速移動の瞬動などとは違い、完全ノータイムで別の空間に移るもののようだ。これはタイムマシンを実現している技術ならば当然実現可能なものだろう。(ところで、超はこの技術を持っていながら、なぜ魔法先生に取り囲まれた時それを使わなかったのだろうか。その直前に武道会会場に現れた時もこの力を使っていた様だし。想像するに、この力は起動するまでに時間がかかるのかもしれない。取り押さえられ眠らされるなどの事態を恐れて瞬時に身を隠せる方を選んだのかもしれない。若しくは移動距離に制限があり、橋の上ではロケーションが悪すぎたという事も考えられる。)
彼女はその科学力を身に纏う事によって力を発揮している。こうなると、この世で最も強いロボットがドラえもんであるように、一体この他どのような手を使ってくるか判らない。空間湾曲や重力制御などを使われるだけで、刹那と楓がタッグを組んでも敵わないかもしれない。やはり次週は超最強説が実証される事になるのだろうか。
しかし、ここでネギが負ける事は無いはずだ。ここに来てもっとも力を発揮するのは冒頭で登場していたいいんちょなのだろう。彼女の指導による3−Aクラスメイツ乱入で双方痛み分け、結果は最終日に持ち越しになるのではないだろうか。
ところで、この問題の根底に有るものとして、「魔法公開が善か悪か」がより意味を持ってきている。ネギは疑いも無く「魔法公開は悪」と思っているようだが、超は違うらしい。その言葉の裏には「魔法秘匿こそが悪」という信念が読み取れる。やはり彼女の最大の目的は「魔法公開」なのだろうか。「魔法使い本国」なる閉鎖的な社会が存在する事が明らかになった今、彼女のこの目的もかなり大きな意味を持ってきているように感じる。
それから、超はまたも自分自身を火星人だと言っている。以前に言った相手刹那に再度言うならば単なるジョークとしても不思議は無いが、今回のネギに対しては冗談として不自然だ。彼女が火星人で可能性は高まったといえるだろう。彼女を未来人だとすれば、やはり、その技術で未来世界では火星に住んでいたという事になるのではないだろうか。