魔法先生ネギま! 169時間目 夢か現か幻か!?

今日は火曜日だけど、マガジンの発売日だったんだね。忘れてた。
ついに始まった第2部。ところが、「新章スタート」としてナギの描写から始まり、それもロゴまで変わっている。
まあ、この展開は以前にもあったので、「ご心配おかけしました?」ほどでは無いが、それでも驚く。これって「ネギま終わちゃうの?」というファンの心配の声が届いてこその「仕掛け」のようにも思う。ある意味、この新ロゴはファンの力が勝ち取ったものかもしれないと思うと、少し嬉しい。
そして、怒涛の新情報放出祭。長文になるぞー(^^;)。
まず最初に確認しておく事は、この描かれている戦いは「大戦」ではないらしい、と言う事だろう。アスナが登場してきている時点で、10年前あたりという事になる。ただ、なぜ「らしい」としか言えないのかというと、少しナギの年齢が若く描かれすぎているから。この若さだと、行方不明になる直前、武道大会で再生された姿よりも5才は幼く見える。まるで大戦直後、20年前の15才の姿と言ってもいいほどだ。これは一体どういう事だろう。詠春は既に青年なので今一つ年齢判別がつかないし、アルはなおの事。タカミチが出てきてくれれば推測が付いたのだが。そして気になるのが、アルのアスナに対して「年齢も・・・見た目通りとは・・・」というセリフ。これはアスナに、例えば成長を止める魔法等がかけられていた可能性を示しているのかもしれない。
ここでアスナは「黄昏の姫御子」と呼ばれている。伝統有る小国の王族だとも言われている。だが、そのアスナの扱いは鎖に繋いで血を吐くほど酷使するという酷いもの。王族の中に突然変異として生まれてきてしまった「魔法無効化能力」の持ち主を姫御子(神の子という意味だろう)として祭り上げ、その力を保存する為、自在に使う為に、子供の頃から成長を止める魔法をかけられていたのかもしれない。ただ、もしそうだとすると、アスナの実際の年齢がもっと上になる他、結構長い期間ナギ達と行動を共にしていたという事になる。(今までの推測では、アスナの容姿からせいぜい1年程度と思われている。)まあ、ナギの容姿の不自然さについては、演出上の都合(武道会ではネギに対して父親として描きたかったとか)かもしれないので、これらの推測は妄想の域を出ないが。
ただ、アスナが魔法世界において重要な人物であったことは間違い無さそうだ。この戦いはどうやらアスナの力を巡った戦いらしい。確かに、魔法軍事力が一般化しているらしい描写からすると、アスナの力は国同士のパワーバランスすら危うくする脅威となるのかもしれない。一度おさまった「大戦」をもう一度再燃させようとする勢力がアスナをねらって起こした戦いという可能性は充分あるだろう。
なお、アスナ魔法無効化能力は、この時点では強く作用させると彼女の身体にダメージを与えたらしい。これはヘルマン戦の時にも気になっていた事だが、多分超の呪紋と同じで、無理な魔力の流れを外部から強制させると身体に害が出るのだろう。アスナがまるで道具の様に使われていた事が嫌でも判る。
そしてそんなアスナを、最初はナギがアル、詠春と共に助けだし、最終的にどの勢力にもわから無い場所、つまり麻帆良学園に隠した。その間、ナギとガトウに連れられて砂漠を旅した頃もあるし、タカミチも含めて一同で港に会した事もあるし、そして最後には森の中でタカミチと共にガトウの死を看取った事もある。これらの一連の流れも大きな謎だ。今後しっかり描いてくれる事を期待したい。
ところで、最初の見開きの所で、箒に乗って、使い魔を連れて、戦況報告している後姿の女の子は誰だろう。どうやらナギ達に対して通信している様だ。普通この手の役割をするのは魔法使いの従者のはず。ナギの従者はアルだし、ということは詠春の従者?
てことは、もしかして・・・木乃香の母親?
長いストレートの黒髪からして、その可能性は充分ある。普通に考えると(アスナが見た目通りの年だとすると)この頃既に木乃香は生まれているはずだが、木乃香の母親も詠春と一緒に行動している可能性は無くも無い。立場的に考えて木乃香の母親の方が主人で詠春の方が従者っぽいが。子供を置いて旦那と外遊中の姫様とか。立場的に危険な行動は不味いので、戦闘には参加していないとか。どうなのだろう。
後、詠春の得物は「夕凪」だった。つまりこれは、彼の力を刹那が正統的に引き継いでいると言うことを意味しているのだろう。刹那は一族に見放されて近衛家に引き取られた。もしかしたら、詠春は刹那の事を自分の娘と思って育ててきたのかもしれない。けれども、刹那は大恩ある人に対してあくまで遜った接し方しか出来ないし、自分を基本的に孤独な存在だとも思っているようだ。このあたりの心のすれ違いが解消されれば・・・。あ、いかん、いかん。勝手に今後の展開を妄想して、涙ぐみそうになってしまった。(w)
・・・回想部分だけでどんだけ長文書けば気が済むんだ。→自分。(^^;いや、まだ書き足りないけど。
現実に戻っても、驚きの情報開示が。
まず、隊長と刹那が同室。これはまあ、大体予想がつく組み合わせだが、こうやってあからさまに情報を出すという、描写そのものに驚き。これって、この夏休み中にどんどん寮内の情報開示をするというサインだろうか。大いに期待したい所。
そして、その部屋の中では・・・刹那がお嬢様をおそってる!!(w)
やっちまったか。(w)そんな態度で詠春に対して顔向けできるのか?少し前にほろっと来たのがバカみたいじゃないか。(w)
まあ、この二人の関係はとても面白いので、心行くまでやって欲しいところなのだが。
そして、明日菜の発案による「ネギのお父さんを探し出して、しかもちゃんとこの学園に帰ってくる」クラブ発足。
これで、クラスメイトがネギに付いて行ける口実が出来たと言う事になる。その前にいいんちょに話を通しているのも、この計画を金銭的、人脈的に大規模にする為だろう。第二部第1話にして、どんどん今後の展開に夢が膨らんでくる。
この物語展開の俊敏さも、もしかしたらネットなどのファンの期待や不安を汲んでの事なのかもしれない。そんなインタラクティブな作りを感じさせる点でも、「ネギま!」という漫画は本当に凄いと思う。
これからもどんどん楽しませてください。>赤松健先生