魔法先生ネギま! 170時間目 とんでも部長就任テスト

いいなあ、エヴァ。どんどん可愛くなっていくなあ。夏の日の日差しの下、白ロリ服を着込んでパラソルをさすという、徹底した様式美を自分の幼い容姿を使って形作るその態度は、本当に一流の趣味人の姿だ。そんな長い時間を経た精神による、内と外のギャップに萌える。そういえば、この姿勢はどこか千雨のコスプレも通じる所があるかも。
明日菜は前回よりさらなる手を打ちクラブ結成の地盤作り。エヴァをとりこんで拠点確保を成功させる。刹那の感想ではないが、これが全て明日菜のアイデアだとすると、彼女に関する認識を改める必要がありそう。これほどまでに創造的な思考を持っているとは思っていなかった。彼女はこれまで難しい事は全て脇に置いて、勢いだけで行動するような所があった。けれども、第2部に入ってからの彼女の行動は、目的達成の為にしっかりとした構想を練っている。
明日菜、バカじゃないじゃん。
よくよく考えてみると、この明日菜の機転は、最近の戦闘シーンでも見られていたかもしれない。一番印象に残っているのが140時間目の「ピコーン」のシーン。高音達に対して、自分達の戦力が圧倒的優位に立っていることが「構想出来て」いる。この「ピコーン」というギャグっぽい描写により、特殊な例としてあえて見逃していたが、これは立派な明日菜の進歩かもしれない。そして、この進歩が一体どの時点から始まっているのか考えてみると、もしかしたら、あの「ガトウの死のシーン」とそれに伴う感卦法と力の覚醒の時からかもしれない。
これって、もしかして記憶を取り戻すのに併せて、知能も上昇している?(w)明日菜がバカなのは、記憶を消されたのが原因かもしない、という説があったように思うが、信憑性が出て来たかも。
なにはともあれ、ネギの事について真剣に悩み、その解決に向けてアクティブに行動する内、彼女の内面も大きく成長している、という事だろう。ほんと、ええ娘や。
けれども、そんな明日菜に意味ありげに視線を向けるのがエヴァ。明日菜に気付かれるとあからさまに視線を外したり。
その存在自体が圧倒的優位に立っているはずのエヴァにして、あえて視線を外すというのは、かなり明日菜を意識している証拠。同等な存在として認識している?(w)
これは多分、クウネルとのお茶会の時に、なにか明日菜に関する情報を得たと言う事だろう。
明日菜がエヴァの別荘に無邪気に喜んでいるシーン、エヴァが自分の過去の苦しい時代を回想したシーンで明日菜を凝視してしまっている。これってやっぱり・・・。(w)
けれども、そこで素直な態度に出ないのが、エヴァ様のエヴァ様たる所以。
皆から新クラブの部長に推薦され、自分もすっかりその気になっている明日菜に対して不信任発言。部長就任テストとしてネギとの試合を強制する。試合のルールはネギのエヴァ弟子入りテストと同じ。
以前の明日菜なら絶対に勝てていたはずの試合だろう。戦闘状態の茶々丸に対して軽々と当てていた明日菜だ。しかし、努力し進化する天才、ネギの前にまるで歯が立たず、「しんなり」させられてしまう。
どんなに意気込みを持っていたとしても、どんなに自分自身努力していると思っていたとしても、それが自分の認識の範囲内である以上、本当の意味での成長が出来ていない場合もある。エヴァが明日菜に辛く当ると言う事は、それに値する明日菜の潜在能力を見て取ったからと思って良いだろう。その事は刹那も明確な言葉で伝えている。ただ、刹那は本来の優しい性格から、人に強く当るという事が出来なくなっているので(最初の頃は強かったんだけどなあ。wネギに対してとか。)、今の明日菜の師匠としては少し甘すぎる。クラブの名誉顧問としてのエヴァは、明日菜を部長として、真の実力、戦力を持ち得る存在として期待できると踏んだからこそ、今回の荒療治に出たのだろう。
明日菜の潜在能力は絶大だ。それがエヴァによって開花させられるのかと思うと、実にワクワクする。それによって「ネギま部(仮)」の中核戦力が確立し、戦闘における戦術なども、より明確になっていくだろう。それは、「ネギま!」がよりハードな展開にも立ち入っていける事を意味している。
やばいなあ。「夏休み編」への期待がはちきれんばかりに膨らんでいく。・・・少し自粛しないと。
他に美味しい描写としては、夕映達のメイド服姿とか、それはもう・・・。フィギュメイトエヴァの別荘編」是非作って欲しいなあ。夕映のカチューシャ付前髪が欲しい。
とは言え、今回はアスエヴァの活躍だけで、もうお腹一杯かも。頭の中は「Confession」が流れっぱなしだった。