魔法先生ネギま! 174時間目 キーワードはチチです!?

ついにゆーなか。
最近目覚しい活躍で、超注目株になっていたゆーなのクラスメイト編が登場。彼女の魅力が存分に出ていて、もうハナヂ出そうなくらい。いいねえ。
彼女の魅力は沢山あるが、その中でも一番を挙げるとすれば、人を惹きつける性格的魅力だと思う。誰に対しても明るく朗らかで人懐こく、いつもグループの先頭に立つなど積極的な面もあり、面倒見が良い面もあり、それでいてそそっかしいなど、どこか抜けている。彼女の周りには自然と人が集まっているような所がある。3-Aの委員長は優等生代表のあやかお嬢様だが、もしいいんちょがいなければ体育会系のゆーなが委員長をやっていても全然おかしくないだろう。そのくらいゆーなは3-Aのクラスメイトの中で重要な位置にいると思う。(似た性格としては明日菜がいるが、彼女は少し人を拒絶する所がある。)
そんな彼女の性格がいかにして出来あがったのか、この回をみるとかなり判ってくるような気がする。そのキーワードはやはりファザコン
彼女のファザコンはかなり重度w。中三にして「おとーさんのお嫁さんがいい」と素で言うくらいだ。母親は居ない。どうやら10年くらい前に亡くなっているらしい。(母の友人であるドネットの発言からそう推測出来る)以降、彼女は父と二人だけの家族生活を営んできたのだろう。父親をお世話する事に一番の生甲斐を見出しているような所がある。父だけを見ているから異性を気にする気配もなく、結果、精神的にかなりお子様な所がある。父親も鷹揚な性格なのでそんな娘の行動を受け入れてあげていて、結果、面倒見の良い面などがどんどん伸びている。そして、母の教えとして、元気であり続ける事、それを守って常に明るく元気に過している。とても良い父母を持ったが故に、例え母を亡くしても、まっすぐ育って来れた事が実によくわかる。ほんと良い娘だ。
なお、ゆーなの父親はやはりあの「教授」だった。つまりゆーなは魔法先生の娘、魔法使いの血を引いている訳だ。これは後にゆーなの活躍できる可能性が各段に高まったと考えて良いだろう。大いに期待したい所だ。
この回では、その明石教授の動向を追うことで、ネギま世界のストーリーラインに関する事象の整理もしている。
超鈴音事件については、基本的に今後のストーリーラインには大きく関わらない。彼女の事件はあくまで単体として扱われ、この世界(魔法界)でもなかった事として扱われる事になりそうだ。
替わって再度クローズアップされてきたのが、フェイト・アーウェルンクス。京都事件の時のメンバーの一人であり、実質的には黒幕的存在、実際には彼自身も操り人形である可能性もある、という謎に包まれた存在だ。また、彼の悪魔伯爵襲撃事件との関係も明らかになり、この事から、ネギの周辺に起きている幾つかの事件が大きくつながってくる。ヘルマン伯爵はネギの育った村の焼き討ちにも関わっており、彼が何者かの指示によって動いていた事を考えると、世界の裏側に時代を超えた大きな敵の存在を思い浮かべることも出来る。これらの情報を持ちこみ、また受けた女性は、イギリスから来たと言うドネット・マクギネス。ネギ達が向かうのもまずはイギリスだ。彼らがこれらの重大な事象と立ち向かう事になる可能性はとても高いだろう。(追記:15時間目の描写によると、ドネットは魔法学校校長のミニステルのようだ。間違いなく彼女の再登場はあるだろう。)
さて、もう少しゆーなについて語りたい。
彼女が髪を下ろしている所をみると、ちゃんと右側だけ伸ばしているようだ。これだと確かに、結わえる場所を気紛れで変える、という事は起こり様が無いだろう。そして、その髪型は子供の頃からの様だ。ちなみに、この子供の頃のゆーなは魔法の杖を与えられている。これは多分本物(練習用)だろう。母親の死によって、その方面について秘密にされたのだろうか。少なくとも、この頃既に桜子と知り合いだった事から、麻帆良学園には居た様だ。
また、ゆーなの母は、ドネットの友人だったという事からも、魔法使いであったのはほぼ間違いない。ゆーな☆キッドの活躍が母親ゆずりという事は、逆に言えば母は相当な手錬だったという事。ドネットと共に魔法世界の危険な仕事に携わっていたと推測する事も出来る。もしかすれば、その仕事の為に命を落としたのかもしれない。そうなれば、ゆーなの母の敵とネギの村の敵が同一である可能性もあるだろう。やはりゆーなは今後、物語に大きく関わってくる可能性がありそうだ。
母の死の時、ゆーなはどの様な状態だったのだろうか。ゆーなの、父に対する度を越したファザコンが少しばかり気にかかる。もしかすれば、明石教授も一緒の事件に巻き込まれて大きな怪我をしていた、とかは考えられないだろうか。その時ゆーなは、自分を守ってくれる存在を(一時的とはいえ)全て無くした。それでもなお強く生きる為、父親を世話する事に生甲斐を見出した。そして、その時の関係がそのまま今に続いている。そう考えると、彼女の心の形がハッキリしてくる様に思える。ゆーなにとって、父は無くてはならない存在なのだろう。
今回、そんなゆーなの「父離れ」を促すようなエピソードが語られた。仮にも父親の再婚を認めたという事は、一瞬でも父親への依存を止める覚悟を決めたという事。これは一種の「失恋」と同義だろう。このエピソードを受けてゆーなの心はどこに向かうのだろうか。ゆーなが「父離れ」をし、新しい恋に目覚めた姿とかを見てみたい気がする。