魔法先生ネギま! 176時間目 ネギま部(仮)増殖中

また、大きな展開が見えてきている。これは確かに「凄い展開」だ。
題名からして「ネギま部(仮)増殖中」と言う事は、今回名乗りをあげた追加入部希望者達の内、誰かが入るのはほぼ予言されているようなもの。入部=魔法の国来訪の権利を得るようなものだから、=魔法バレの権利を貰えると思っても良い。また、この事を最初に知って明日菜に詰め寄るのが、双子、いいんちょまき絵、なのも面白い。この四人については、「ネギパ!10巻」において、赤松健自身が「クラスメイト全体の魔法バレデッドライン」と言っている。これはもう、クラスメイト全体の魔法バレの予感をひしひしと感じさせる展開といえるだろう。
そして、まずその入部試験に挑むのは、運動部4人組。この4人の「普通人離れ」な設定は、既に全員提示されている。勝負に勝つか負けるか以前に、最終的にネギま部(仮)に絡むのはほぼ間違いないと言っても良いだろう。どこかに行ってしまった双子といいんちょも不気味だ。この3人の人海戦術によって、なし崩し的にネギま部(仮)は「3-Aのクラス全体活動部」になってしまう気がする。というか、その展開しか想像出来ないw。
ここまで来ると「クラスメイト全員入部」が先か、「クラスメイト全員魔法バレ」が先か、という展開なのかもしれない。これはネギま!という「物語自体の質もずいぶん変わってしまう」(同「ネギパ!10巻」より)大きな出来事だろう。次週が気になるところだ。
さて、細かい点について。
ネギま部(仮)の正式名称は「英国文化研究倶楽部」。ただ、これは正式と言うより表向きの名称という認識らしい。仮メンバー表の表記を見る限り、未だちゃんとした別のチーム名を検討中のようだ。たぶんそれは後々彼らの魔法世界での通り名となり、知れ渡っていく事になる。いわば、ナギのチームの「アラルブラ(紅き翼)」のように。
そう考えて見ると、その命名は既に済んでいるのかもしれない。名誉顧問エヴァの渡したバッチは白い羽根の形だ。そしてそこに書かれている文字は「ALA ALBA」、「白き翼」だ。これはもう名誉顧問からの命名と言っても良いだろう。何物にも染まっていない純粋な集団として、また、チームの守護神的存在である刹那などからも、このイメージは的確と思える。
そして、そのチームに入っているのはネギ、コタローを含めて12人(+エヴァ)。面白いのが、この場にいる朝倉とさよが入っていないこと。彼女達はあくまで観察者という位置付けらしい。しかし諜報要員として、このような位置付けである方が力を発揮するメンバーともいえるし、全員納得づくのようだ。(追記:行く気になっているさよの行動からも、エヴァの元から離れられない茶々丸の事からも、茶々丸と千雨が抜けて、朝倉とさよが入っている可能性もあるか)
また、この時、メンバーの多くが麻帆良祭時の衣装を着ている。これは木乃香パクティオーカード機能発見を元に、全員が自分の準戦闘服(練習服か)を定めた結果なのかもしれない。刹那が木乃香から貰ったメイド服に着替えているのが微笑ましい。また、くーの着ている服は「超包子」給仕服。(麻帆良祭時に超が着ていたもの。)これも少し泣かせるチョイスだ。
そんな倶楽部の動向を知ってしまう双子。そして、それに気付くエヴァ。彼女は明らかに他のクラスメイトの動きを読んでいる。これだけ派手に動けば、クラスメイト全員が知るのは時間の問題として、その動きを静観している。それだけならまだしも、情報を得た者達を焚き付けて入部試験を受けさせたりもしている。そんなエヴァの思惑はなんだろうか。エヴァは明日菜の覚悟を見定めていた筈だ。この行動には矛盾があるようにも思える。
今回のエヴァの言動は、全て裏があるようだ。「観光気分で」という裏には「危険が待っているだろう」だし、双子を見過ごしたのは彼女達を基点に他のクラスメイトを騒がせる意図がある。明日菜といいんちょの会合場所に居合わせたのも偶然では無いはずだ。いいんちょ達への笑顔は、絶対裏があるw。これによってメンバー増殖を図っているのかも知れないし、逆に、ふるい落としを目論んでいるのかも知れない。どちらにしても、ネギが背負うべき事柄を増やし、弟子の成長を計る意味合いがあるのだろう。
明日菜がいいんちょに頼んだのはナギの行方に関する書類捜査だった。人間世界においてはイスタンブールで行方不明とのこと。フェイトが来たのもイスタンブールの魔法協会だった。やはり、このあたりにはきな臭い事があるようだ。魔法世界への入り口も当然イギリスだけではないだろう。この二つの拠点が、この魔法世界における対立の鍵なのかもしれない。
そんな魔法世界の情報からハブられている、クラスメイト達。まき絵の怒った様子は超可愛い。ここまで怒りをあらわにしている彼女も珍しいだろう。そして、その超絶リボン技。リボン2本で相手を締め上げにかかっており、普通ならば絶対逃れる事は出来ないだろう凄い技だ。
気になったのは、最後のコマのゆーな。彼女の持っているのは麻帆良祭時に使われたゴーレムなどを停止させる魔法具のはず。人体に影響は無いし、動力源となる魔力はどうなっているのだろう。麻帆良祭時は世界樹からの魔力供給なども考えられたが(弾切れは連射の為)、今はそれもあてにならない。もしかしたらゆーな自身の魔力を使っている?その辺りから魔法バレの糸口になったりして。
クラスメイト達の今後の行く末を決めるバトルロイヤルが勃発。まず対するは、非戦闘派から魔法の力で脱皮しているかも知れない夕映とのどかのふたり。一体どんな決着が付くことやら。
追記:
ゆーなの「最も弱き場所から叩くは兵法の基本!!」というセリフは、今やっている「風林火山」の山本勘助のパロディだろう。赤松先生もはまっているなあw。大河ドラマとしては久し振りに面白い作品だしね。(最近は一寸…だけど)