魔法先生ネギま! 224時間目 スゴ腕! フェイト美少女軍団

全編、従者同士の戦闘の回。クラスメイト達が力を付け始めた時から、この様な展開を期待していたので、本当に嬉しい。と同時に、心配。
以前、クラスメイト達がこのようなガチンコ戦闘に巻き込まれたのは、麻帆良祭の時。しかし、その相手は超であり、命のやり取りではなかった。飛ばされた未来における戦闘も魔法先生が相手で、実際には幻覚だった訳だし。
しかし、今回は違う。戦っているフェイト一味は人命に勝る使命を持つ集団らしい。目的の為ならば手段を選ばないテロリストと言っても良いだろう。そして、その部下であるフェイト美少女軍団も、そのような思考を持っている可能性は充分ある。正に今回は命のやり取りなのだ。離れ離れになった時、それぞれが相応の修羅場を潜って来たらしい事は言われているが、それがどのようなものだったのかは読者には伝わっていない。「大丈夫」と思える根拠はまるで無い。心配せずにはいられない展開だ。

  • パル・のどかの戦い

ここでの千雨は、やはり基本的に役立たずw。パルとのどかで調の攻撃に対抗しようとしている。
先週言っていた「アレ」は、今回調に対して展開している共同歩調の事なのかもしれない。つまり、とにかく相手に近づき、のどかが「真名」を手に入れたらトンズラする事。出来れば、読心術で読み取る相手の心を制御するため、話しかけたり。彼我の差が圧倒的なのを考慮した作戦と言えるかもしれない。
しかし、これは全く駄目だろう。戦いにおいて情報がどれほど重要なのか分かっていない。のどかの読心術がどれほど危険なものなのか、自分自身でまったく分かっていないのだ。情報漏洩の危機は致命的になりかねない、「どんな事をしても」取り除くべき障害だ。つまり、のどかは作戦遂行の瞬間から最も危険な立場に立ってしまうのだ。パルが「自身の能力内で作りえる」最大限の安全圏であっても、全く足りないといえるだろう。
事実、調の攻撃の目的は、最後には単なる足止めではなくなっている。読心術者の抹殺、今の調にとって、それは最大の使命となっているはずだ。
パルは、緊急脱出ポット、少人数飛行、全方位防御などの新技を繰り出したが、結局調には対抗しきれない。

  • 調

どうも、この漢字一文字の名前はコードネームのようだ。彼女の真名は「ブリジット」らしい。
彼女の攻撃法方は「純粋物理攻撃」。音波で物を粉々にする技のようだ。これでは、パルのゴーレムという、比較的低レベルの物理攻撃しか対抗手段の無いネギチームは、かなり苦しいだろう。
あくまで物腰上品に振舞う調、いやブリジット。千雨が時間稼ぎの為に言った挑発に対して「下手な」演奏をする時、少し頬を赤らめる。自分の攻撃である「演奏」は、このようにひどいものだという事を自覚しているらしい。おそらく、上手い演奏も出来るのだろう。もしかしたら育ちも良いのかもしれない。そんな彼女がなぜテロリストの一味に加わっているのか、かなり興味深い。
それにしても、彼女の音波攻撃とはどのような原理だろう。まさか、本当に音だけの効果では無いだろう。おそらく魔法で音波を制御することによって、このような技が可能なのだと思われる。結局最後まで瞼を開かずに戦っていた。その奇妙な角も気にかかる。かなり面白いキャラクターだ。

  • コタ登場

千雨に「遅い」とか言われているが、千雨達自身が逃げ回っていたのだから、言われる筋合いでは無いだろうw。
登場早々相手の「武器」であるヴァイオリンの弓を破壊。これが出来るという事は、コタの能力がブリジットをかなり超えているとみて良いだろう。ただ問題は、コタが女に手を出さないという信条を持っていること。ブリジットの実力がこの程度だけなのかも不明だし、まだ予断を許さない。

  • 無限抱擁

巨大な結界に取り込まれたラカン達。この技は滝井孝作の代表作からの発想もあるのだろうか。「作中作中作」とか「時系列無視」など、迷路の様な作品らしいし。
この技を行使したのは暦・環どちらかは不明。勝ち誇っている様子から暦の方らしいが。
こんな状況の時、気をつけなければならないのが、この技が現実か幻覚と言う事だろう。もし幻覚だとすれば、かなり危険な状態。つまり本当の身体が完全に無防備になっているからだ。しかし、ラカンのように魔法使いとしてもかなり高位の存在が、幻覚にかかるとは思えない。おそらく、空間を歪めるような方式の物理的な結界に閉じ込められたと考えて良いだろう。この場合、即座に身の危険は無いかもしれないが、足止めとしてはかなり困った状況といえる。
暦達の姿は幻像としてしか見えていない。この結界の外からアクセスしているのだろうか。このような技の最大のネックは術者本人の身の安全だが、術者が結界の外にいるのであれば、体制は万全だ。しかし、ラカンという存在は、このような罠など簡単に潜り抜けるような気がする。一体どうするのだろうか。
それから木乃香。いつの間にやら光の矢を打てるようになっているし。それも三矢。無詠唱とは行かないようだが、敵に対する反応など、かなり筋の良さが見て取れる。もう立派な魔法使いと言って良いだろう。

  • 初出動

夕映達は特務潜空艦を拠点にしているらしい。この艦は特に隠密行動をしていたわけではないようだ。
本来ならば特に用の無いお飾りの夕映たち。しかし、アリアドネーは街の治安維持の名目で、こき使われているらしい。街のいざこざ収拾に駆り出され、ついに人手が足りず「お飾り」にも出動命令が出たというのが実体だろう。
暇な時間を利用して、結構和気藹藹としている夕映たち。こういうも友人たちとの他愛無い時間を過ごす夕映を見ると、記憶が戻った時の事を心配してしまう。一体コレット達との交友関係はどうなるのだろうか。