俺妹×禁書 コラボトークセッション 〜大覇権祭〜 ロフトプラスワン

一体、今月何回ロフトに来ているのだかw。毎回恒例、「この店始めての人いますか?」という問いに、結構な数の手が挙がっているを見て、苦笑いせずにはいられない。流石に、ビッグネームの作品が二つも冠についているイベントなので、注目度も高かったのだろう。作品のファンが大挙して押し寄せたらしい。
イベントの内容としては、俺妹、禁書に加え、イカ娘のプロデューサー、宣伝などが登壇し、作品の裏話などを暴露しあうというもの。禁書では異常な数の版権がほぼ全て紹介されたり、俺妹では8話の内容と盗作騒動の関連性否定の説明がなされたり。裏話もふくまれるので、どこまで書いてよいのか分らない。アニプレのゆまは何時もどおり「みなさん信じてますから」と、どこまで書いてよいのか明確に言わないから、余計書きづらい。まあ、裏話的な内容については、きっと何処かで詳細なレポートが挙がっているだろうw。
トークとしては、唯一製作陣の一角である俺妹脚本倉田のオタクトークが何時ものとおり切れがあり場を盛り上げていた。実際の所、プロデューサー、宣伝などの「制作」側の話は、とても面白かったりするのだけれども、なんというか、アニメ「製作」としては外回りの話でしかない。本当に作品が作られる本質は製作陣の言葉にあり、その辺りの内容こそ求めてたりする。だから、倉田の「逃げの原作変更があるならやらない」とか、「1話の兄妹の延々続く会話を書いて面白くなって手応えを掴めた」とか、「ケータイ小説には旬がありそうだし知らないから回避した」というような話などは面白かった。
それから、原作者かまちーから登壇者への質問みたいなものがあり「様々な側面を持つ禁書をアニメ製作では如何にしてまとめているのか」という問いが、非常に興味深かった。この質問は、良く取れば「上手くまとめてくれている要素を伝えてあげて」と言っているように思えるけれども、逆に「上手くまとまっていない理由をばらして」と問い詰めているようにも取れる。原作ファンである私的には、禁書のアニメに不満に思っているので、その答えを当然後者といて捉えた。つまり「エピソード毎にテーマを決めてそれを軸に作っている」という答えは、プロデューサーの言葉だから本質を捉えているのかは分らないけれども、あまり良い答えではなく「さもありなん」と思わずにはいられない。あと、監督がCGを使わず手書きに拘ったという話も興味深かった。
非常にぶっちゃけた内容のトークの連続で、場もとても盛り上がったけれども、本当に聞きたい話はベールの向こうという印象。こういうイベントも楽しいが、出来れば製作陣も交えてもっと作品の本質に迫るイベントを開いて欲しいものだ。