魔法先生ネギま! 残されている大きな謎 その一「邂逅は二度目」

どうしても最終回を意識してしまうような最近の展開。そんな中で、ネギまが続く根拠となるのは、回収されていない伏線や設定であり、それらも意識せずにはいられない。つまり、これらの謎が解明される為にも続いてくれるはず、と信じたい。特に気になる大きな謎を挙げてみる。
まず気になる点は「100年前何があったのか」。
100年前とは魔法世界と現実世界の交流が復活した時期の事。この時、一体何があったのか。
この出来事は、考えてみるとかなり不思議な出来事だ。なぜなら、現在の魔法使い達は魔法世界を本国と認識しているから。
例えば、100年前まで魔法使いは魔法世界にしか居なくて、交流が始まった時から現実世界にも拠点を持つようになったのか。確かに、麻帆良学園の創立も大体100年前とのことで、時期的にはあっている。
しかし、100年前より以前、現実世界に魔法使いが居なかったのかと言うと、そうでも無さそうだ。少なくともエヴァは現実世界に居ただろうし、彼女を追う刺客も存在していた。彼女の力がここまで強くなっている事を考えると、ある程度組織だった魔法使い社会があり、彼女を追い詰めていたのでは無いかと推測される。また、関西呪術協会の拠点なども、どう考えても100年以上の歴史がありそうだ。
そして、そこにより強力な魔法社会である魔法世界が出会うことになる。現在、魔法世界を本国と認識している魔法使いが現実の魔法使い社会を管理していることを考えると、それまでの現実世界の魔法使い社会を、魔法世界の魔法使い社会=メガロメセンブリアが吸収したしてよいだろう。
ならば、この二つの世界の邂逅の時、いったい何があったのか。
もしかしたら、現実世界の魔法使いが、魔法世界の住民を迎え入れる為に、魔法世界との交流を望んだのかもしれない。しかし、少なくとも魔法世界の魔法使いが現実世界に降り立ち魔法使い社会を確立させたということは、その当時大事件だっただろうし、これは言ってみれば、ネギが以前麻帆良祭の時に一度立ち向かった「二つの世界邂逅時の危機」の過去版でもある。両者がぶつかり合った可能性も充分あるし、その方が自然だろう。その状況が物語の中で語られないのは、ある意味、不合理な気がする。
もしかしたら、エヴァや始まりの魔法使い、もしくはゼクトなどが絡んでいてもおかしくない。実は学園長が現在120歳くらいで、その当時の魔法使い社会融和のヒーローだったとか。
ネギの今後の活躍により、二つの世界は融合に向かっていくのだろう。しかし、そのきっかけといえる大元は、やはりこの100年前の出来事だろう。是非この部分は物語的にも明確にしておいて欲しい所だ。