魔法先生ネギま! 348時間目 全力で吐かせます(ハート)

ネギ君とクラスメイトの全面対決、その続き。
やはり、クラスメイト達が活き活きと動くのは楽しいなあ・・・とは思っているのだけれども、どことなく釈然としない気持ちも有ったり。
ちょっとここで、ネギまの過去の戦いの事を振り返ってみたいのだけれども、考えてみると、ネギまにはクラスメイト同士の戦いが多い。魔法世界編を除くと、過去の大きな戦いは大麻帆良祭だけれども、あれも超が敵役だったし。キッス大作戦とかバッチ争奪戦とかもクラスメイト同士の戦いだ。で、それ以外の外敵との戦いはと言うと、それはそれで、実はネギ自身の戦いだったりする。ネギが矢面に立って戦っている。
魔法世界編では、確かにクラスメイト達がバラバラになったので自分達で戦っていた。けれども、それはネギの旅への同行で巻き込まれた形で、身の丈を超えた困難に立ち向かわねばならない状況にあって、ある意味「災難」的なイメージが多かった。もっと漫画的に言うと「修行編」か。
・・・何が言いたいのかと言うと、クラスメイト達が、自分達の意志で、自分達の力を、対外的に見せ付けるような、スカッとした展開がもっと見たい、という事。
例えば、魔法少女ユエ編の人気が高いのは、そういう構造だから。魔法世界編の後編ではそういう展開もあったけれども、実際には、身の丈を大きく超えた敵に対して戦う為に、結局おいしい所はネギ君が持っていく展開になったりして。つまり、ネギまはチートキャラのオンパレードなので、クラスメイト達の身の丈に合った敵が不在で、バトル物としての快楽シーンがどうしても少なくなる。
けれども、今これだけネギに対して力を発揮できるのだから、なにかこう、もっとクラスメイト達の世界が広がっていくような戦いが見てみたい。これだけの能力があって、やっているのが少年の心を暴く事、それも内輪のいざこざだというのは、まあ、ラブコメ的で、ネギま的ではあるけれども、なんかとっても勿体無い。
まあ、これだけ特殊な能力が揃っていると、それを展開させてバトル物を面白楽しく継続させるのは、とても困難かもしれないけれども。結局ネギまは、ネギという主人公の物語だから、そこを外れる展開にもしづらいだろうしね。
今後、始まりの魔法使いと相対する展開があるのだろうけれども、その時には、クラスメイト達にたっぷり活躍するシーンがあって欲しいものだ。