過去10年間で記憶に残るアニメ作品系イベント12選

実はこのブログ、今度の正月で10年目になる。
だらだらと続けてきた日記ブログなので10年だからどうこう言うものでもないのだが、節目に何か書くかと思いたったのが、これ。考えてみればイベントを頻繁に巡り始めたのもこのブログを始めたのとそれほど変わらない(実際には2・3年前からだけど)。そう思うと、今この10年間のイベントを総括するのも良い機会かもしれない。
因みに、私が参加した女性声優系(男性向け)アニメイベントがメインで、アニソンフェスや個別のアーティスト活動などは対象としていない。

このブログ開始前の開催だが過去10年には入る。今思い返してみると、ネギまというコンテンツは声優イベントにおいて重要な位置づけだったのではないかと感じている。CDを買う事で作品を応援し、オリコンに登場させるというのもこの作品が走り。そしてその後から水樹奈々田村ゆかりの快進撃も始まっている。アニメ作品自体は内容が伴わず黒歴史化したが、この当時のネギま声優に対するファンの熱量は並々ならぬものがあった。このイベントも全編キャラソンで構成され途中MCすらないという激熱なライブイベントだった。アニメ系イベントの一つの分岐点と言って良いイベントだと思う。

涼宮ハルヒという作品もオタク文化における一つの分岐点だった。アキバ文化が一世を風靡し、オタク文化が一般層にまで入り込み始めた時代、その中心にあった作品だ。その当時、爆発的に増えたファンの要求に色々な面で追いついてなく、このイベントも注目度に比べて明らかにキャパが小さくてチケット確保は熾烈を極めた。内容はトークパートとライブパートに分かれ、伝説的名曲「ハレ晴レユカイ」もダンス付きで披露された。平野綾のパンチラをも辞さない激しいダンスが記憶に残る。後に「らき☆すた」で作中にも取り上げられた伝説のイベントと言えるだろう。

「超ひだまつり in 日本武道館」とどちらを取り上げるか悩んだが、やはりこちらだろう。これもまた伝説的なイベント。ひだまりスケッチは開始当初それほど大きな企画では無かったはずだ。しかし圧倒的支持を受け最終的にアニメは4期まで続いた。「萌えよん」の流れを確かにした作品、新房シャフトの名を世に知らしめた作品と言える。このイベントはその最も熱かった2期の制作を決めさせた時の開催で、2期発表時の観客の興奮は凄まじいものだった。歌って踊れる原作者うめ先生のデビューステージとしても伝説的だろう。映像ソフト化されていないのが惜しまれる。

昨今のアニメ系イベント隆盛のきっかけには二つの流れがあった。一つはなのは系から来た奈々ゆかり声優ライブの流れ。そしてもう一つが一般層をダイレクトに引き込むクオリティーをもったこのマクロスFの流れだ。この二つは共に高クオリティーのパフォーマンスを提供することで、より多くの目をイベントに向けさせたと思っている。このファイナルはギャラクシーツアーの集大成として、最大の立役者である作曲家菅野よう子指揮の下、生オケを動員し二人の歌姫が思う存分活躍した非常に完成度の高いライブだった。

らき☆すたハルヒに続くオタク文化隆盛を象徴する作品の一つ。その集大成とも言えるこのイベントは、キャストを出来る限り動員し、関連した人たちもゲストに呼ぶという非常に力の入ったものだった。作中の「もってけ!セーラーふく」チアダンスをキャストが再現したり、ニコ動の組曲らきすた動画」を逆リスペクトしたりと、伝説的な内容でもあった。ある意味ことさらオタクをリスペクトするアキバ系時代最後期の一大イベントだったと言えるかもしれない。

この後横アリ開催の5もあるが、やはり最大到達点としてこの4を選ぶべきだろう。なのははアニメ系イベントの流れを作った作品だと思うが、このリリパ自体は元々良くあるトークメインのリリースイベントで、チケも余らせ気味だった。作品人気が高まり併せてキャストの奈々ゆかり二人の人気によってここまで大きな開催となった。00年代のオタク文化はなのはを抜きには語れないと思うし、その到達点としてのこのイベントも一つの分岐点だと思う。

けいおん」は「通り過ぎた作品」という印象がある。萌えオタ御用達作品かと思えば一般層を巻き込む一大ヒット作になっていた。ごく普通の萌え作品の様でいて、その当たり前の描写にとても多くの人が自身の青春を重ね合わせていた。だからその終わりもごく自然で、本当の青春の様に通り過ぎていった印象だ。ただ、そうして多くの一般層がこのような作品を通り過ぎていくという事が一般化したとも言える。このイベントでは劇場版も発表されたが、正に最終局面に向かうための感謝イベントだっただろう。その終わりゆく青春を惜しむとともに、それを受け入れるべく行われた儀式だった様に思う。

俺妹はオタク文化への気恥ずかしさをそのまま物語にした作品。けいおんと並ぶ第二世代オタク発生の象徴的作品と言える。この妹フェスは同じ名前で2010にも開催されているがもちろん内容は別物。作品の人気に比べて会場が小さめなアンフィシアターだった事にも理由がある。各キャストが各キャラのコスを着てオリジナルのドラマを演じつつ各キャラに割り振られているキャラソンを織り込んで歌う。つまりキャラソンを使ったミュージカル仕立てだった。作品へのリスペクトとしてここまで手の込んだイベントはそうそうないだろう。映像ソフト化されていないのが非常に惜しまれる。

RO-KYU-BU! というユニット自体が伝説的。そのほとんどがユニット結成後にソロデビューを果たしアニメでも中核を担うスター級の声優になるというメンバーが揃っていた。その到達点にして最終ライブ。アニメ作品派生ユニットのライブとしてSSAに到達したのは彼女達が初だろう。また、RO-KYU-BU! 以外にも若手キャストが出演し、その中からも人気声優が出ている。アイドル声優の伝説的ライブの一つに数えられるだろう。

シンフォギアは元々音楽Pの上松範康氏の発案による企画であり、音楽をアニメ的エンタメに織り込む事を目的としている。このライブ開催も企画から織り込み済みだったのだろう。それもあってか、出演キャストのほとんどがソロアーティスト活動をするスター声優。ソロデビューをしていなくてもイベント受けの良いキャストが揃い、それぞれがソロで歌を歌うなどその豪華さでは歴代イベントでもピカイチ。イベント込みのアニメ企画として一つの到達点と言えるかもしれない。

ラブライブは元々あまり評価の高く無いコンテンツだったが、アニメ映像と寸分違わぬダンスパフォーマンスというライブの完成度の高さから注目され、アニメの出来も良く、アイドルブームの波に乗って大化けした。このライブは4回目になるが、アニメによって注目を集め2期に向けた中の開催で、その盛況ぶりは凄まじいものだった。初日は大雪に見舞われたが、それが後に放映された2期の内容とリンクしたことも伝説的。次にはより大規模な開催も控えている。

アイマスというコンテンツはゲームが主流となりアニメ作品以上に多くの人に親しまれている作品。ライブイベントも多く開催しているが、そのどれもが参加が難しいほどの盛況ぶりだ。それに加えて今ではアニメも成功し、デレマス、ミリマスというソシャゲも好調で、その勢いはとどまるところを知らない。ソシャゲの成功は新人アイドル声優の発掘にも力を貸し、アイドル声優界の中核的側面すら出て来ている。そんな中、映画の成功に併せて行われたこのライブは、その参加キャスト数、歌われた楽曲数共に他に類を見ないほどのボリュームだった。今のところ「最大のアニメ作品系ライブイベント」だったと言って良いだろう。
・・・
最初は思いついたものを特に考えも無しに並べてみたのだけれども、こうしてならべてみると、どことなくアニメ系イベントの「流れ」のようなものが感じられてきて面白かった。
ネギま」によって始まったイベント隆盛時代が、「マクロス」「なのは」によってクオリティーを高めて一般層を引き入れ、「けいおん」「俺妹」で一般層が楽しむのも当たり前となり、「シンフォギア」「ラブライブ」「アイマス」などでより高みを目指す試みが繰り広げられている・・・、みたいな。
アニメ・オタク文化が徐々に世間から一目置かれる存在となり、イベントで楽しむことも当たり前になってきたという流れが見て取れる。
ある意味、今は一つの到達点に来ている印象がある。今後は、よりクオリティを高めるのか、規模を大きくするのか、どんな風に新たな楽しみを見せてくれるのか、全く想像できない。
ともあれ、今後も記憶に残るイベントを期待したいものだ。

魔法先生ネギま! 麻帆良学園 大麻帆良祭 [DVD]

魔法先生ネギま! 麻帆良学園 大麻帆良祭 [DVD]

RO-KYU-BU! / LIVE 2013 -FINAL GAME- [Blu-ray]

RO-KYU-BU! / LIVE 2013 -FINAL GAME- [Blu-ray]

※年の初めから記事修正。昔の話なので記憶も随分と混同してるなあ。恥ずかしすぎる。
※広告張って気づいたのだけれども、2015.1.1現在なのは劇場版が1/3になっていて驚く。確かに映画BDとしては妥当な値段だけれども、リリパ映像とか込みとすればお買い得。ちなみに、ハルヒらきすたはイベント映像単品ではDVDしか出て無いので、BD-BOXを選ぶべき。というか、ネギま等はもう品物が中古しか残ってないみたい。1円とかw。逆にアイマスも品切れだけれどもプレミアついて倍近くになっている。地方のCDショップとかに普通にあるんじゃないかなあ。なお、このブログはあふぃとかしてないので安心してくださいw。