KING SUPER LIVE 2015 さいたまスーパーアリーナ

もうその名前からして、期待度が半端無いw。以前、スタチャ全盛期にあったスタチャフェスの再来にして、それをより大きな枠でライブフェスとして純粋化したイメージ。
キングは、というかスタチャは、まだ決して以前の勢いを取り戻している訳では無い。というか、過去の栄光があまりに大きすぎて、その影響で過去の存在という損なイメージが付きまとっている感じがする。
しかし、最近の「アニメ業界の壁」の融解によって、キングというより大きな枠で見てみれば、新しい力をどんどん取り入れて勢いを付けている存在でもある。過去の栄光と言う大きな財産と共に、今の勢いをアピールする為にもここでこういったライブフェスをするというのも、企業の戦略としては当然の判断なのだろう。
このフェス最大の話題は、何と言っても林原めぐみ閣下の降臨。正にスタチャの栄光の「化身」と言って良い。今まで自らのライブを開催しないことで知られている彼女が参加するというのだから、それだけでも声優アーティスト史のここ四半世紀最大の話題と言っても良いくらい。それに加えて、水樹奈々田村ゆかり宮野真守という声優アーティストトップスリーが並び、スタチャ枠でも堀江由衣が居る。その他のアーティスト枠や新興アーティスト声優枠も、挙げていけばどれもが注目すべき人たちばかり。
このキンスパで改めてそれら存在を見てみると、やはりキングは過去からこの業界の中心にいて、その流れを現在に至るまで保ち続けているのだと思い知らされる。本当にこのキンスパのこのタイミングのこの開催は、単なる一ファンにとってみても「してやられた」という感覚だ。
ライブフェスの内容としては、かなりスマートな感じではあった。あくまでライブフェスとして、各アーティストのその立ち位置に合わせた出順と曲数を実に合理的にセットしていた印象。そういった意味では、ある意味とてもお約束的であり驚きが少なかった。
ライブとは生の感情の爆発だから、その場で起きる驚きこそが最大の魅力なのだけれども、それは少な目だった。このあたりは大物の貫禄とも言えるが、やはりもし次があるのならば改善していって欲しいところ。
驚きという意味で期待していたのはやはりコラボだが、それは最終コーナーで実現。ハピマテとフルバに関しては、もうこれだけは絶対!と思っていたものがピンポイントで来たという感覚だった。
ハピマテをすみぺ、しゅが、エブリ、ゆいかおり、かなでの面々が歌うという、もう何というか、夢のような展開に陶酔。これこそがあると信じて、姫でもなく、小倉唯でもなく、大麻帆良祭のTシャツを着こんで行ったというものだw。
そして、フルバではステージに並んで立つ堀江由衣田村ゆかりやまなこ復活の幻想を垣間見、また、堀江の歌声とその裏に流れるコーラスの岡崎律子の歌声に胸が一杯になる。
参加して改めて思う事は、この業界もやはりガチンコのぶつかり合いだという事。どんなに実力があろうとも、やはり効果的にその力を示していかねば印象が全てのこの業界では勝てない。他のレーベルの勢いも凄い中、きっとこのキンスパもこの一回だけで終わる訳にはいかないのではないだろうか。次の開催も大いに期待したいところだ。

  • KING SUPER LIVE 2015』熱狂の2日間!オフィシャルレポートが到着

http://www.animate.tv/news/details.php?id=1434963993

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