ダ・カーポ セカンドシーズン サマーフェスティバル2006 Zepp Tokyo

雨の振る中、ゆりかもめに乗って会場へ。
プレミアムチケット組の捌きが悪く、いつまでたっても会場内に入れないのは参った。概ね満員だったようだが、後ろの方は少し余裕があった気も。当日券もあったのだろうか。
イベントの内容は実に豪華なものだった。豪華なキャストが勢ぞろいし、今まで生で披露された事が無いであろう曲が次々と歌われた。ほとんどトークを挟まずにほぼ2時間、歌で構成されたステージは実に見ごたえがあった。メインヒロインである野川さくらはデュエットソングを続けて歌うなどして頑張っていたし、セカンドシーズンヒロイン宮崎羽衣もクローバーで鍛えている切れの良いダンスを披露していた。最大の人気を誇る堀江由衣田村ゆかりもおそろいの服を着て一瞬のやまとなでしこ再結成のような雰囲気を作りだすなど、声優ファンのつぼを押さえたサービスもあった。個人的には、神田朱未松岡由貴のConfessionコンビの歌が嬉しかった。
ところで、実を言うとこのイベント、どうしてこの時期にやったのか少し疑問に思っていたりする。アニメは既に終了し、ゲームの方は次のダ・カーポⅡの展開も始まっている。はっきり言って終わってしまった作品だ。いや、コンテンツの展開が終わっている作品であっても、イベントを開く事があっても良い。それは受け取り手の熱が冷めてなく、イベント開催の要請が強い場合など。(最近ではカレイドステージなどは良いイベントだった。)しかし、「ダ・カーポ」は第1シーズの頃こそかなりの人気を誇ったが、原作ゲームから外れた「セカンドシーズン」については、どうにも良い面が無かった。ハーレムシチュエーションが保たれていればファンは満足だろう、と言わんばかりの蛇足的なエピソードの連続で、急速にその熱は冷めていったように思う。
だから、今回のイベントもそんな空気が如実に現れていた。思うに、参加したファンの大半は、「作品」ではなく、「声優」の為に来ていたのではないだろうか。こんな事を思うのも、ダ・カーポの最初のイベント(歌舞伎町)を経験しているからかも知れない。あの時はアニメ映像が一瞬流れただけでも会場から歓声が上がったものだ。しかし、今回の観客はキャラよりも声優に強く反応していた。もっとはっきり言えば、観客の大半が田村ゆかりにだけ異常に反応していた。それは正直な反応として全く悪い事ではないが、このイベントが「ダ・カーポのイベント」である事を思うと、なんだか物悲しい気分にもなってしまった。
ステージのスクリーンに最後「See You Next Time」の文字があったが、それは実現するのだろうか。