2007-05-05

今日は岡崎律子の命日。もう３年になるのか。
今でも彼女の曲は折にふれて聴いている。こればかりは、もう習慣の様。
私にとって彼女の曲は、ちょっと変な言い方をすれば、一種の「戒め」だ。
物語を真に理解するには、その物語世界に深くシンクロする必要がある。
そして、その世界に深くシンクロし、自分自身ではその物語を深く理解したつもりになる時もある。
けれども、そこで岡崎律子の曲を思い出すのだ。
それら、言わば「物語世界の深遠にある曲」を作れた彼女の域に、自分が達しているはずが無い。
物語には、もっともっと奥深く入りこめる部分がある事を、彼女はその曲で表している。
彼女の、命の最後までその場に居た姿勢を少しでも見習えればと、彼女の曲を聴くのだ。
それは・・・確かに「戒め」のようなものだ。
けれども、彼女の曲はそれだけのものではない。
そんなちっぽけなこだわりなど、全て解かしてしまう癒しの曲だ。
一度聴き始めれば、全てを忘れてその世界に浸ることができる。
それが少し悔しくて、悲しくて、そして嬉しくて・・・、涙してしまう。
彼女の曲を聴くという習慣は、これからも続いていくのだろう。