コミックマーケット72 3日目

色々うろうろして、それなりに収穫するも、なんとなく達成感が感じられない。
ブログ系の方達の本とか、蒼樹うめの同人誌とか、欲しい物は手に入れたのに・・・
あ、エッチな本買ってない。
コミケに行ってエッチ同人誌の一つも買わないなんて・・・orz
やっぱ、コミケは煩悩込めて行かんといかんね。

第40回アニメスタイルイベント〜真夏のいろんなアニメを観ちゃおう大会〜 ロフトプラスワン

実はアニメスタイルイベント自体は何回か参加しているが「いろんなアニメを観ちゃおう大会」は初めてのような気がする。
コミケ帰りで息も絶え絶えの状態で、はっきり言ってほとんど寝てたり。ひどい話だ。人もいつもより半分くらいの入りだったとか。つか、コミケ掛け持ち他にはいなさげだった。ほんと?
始めと最後にほとんど見る事の出来ないレアアニメがあり、中二つがOVAとして古い作品をみる感じ。
レアアニメはやはり見れて良かったと思えるものだけれど、イベントとして面白かったのは中二つ。
ひとつは「帝都物語」でりんたろう監督ご自身が登場。これは本当に凄い。
監督全然老けてない。まるで昔から変わってない。どうなってるんだこの人は。自身を分裂症と断言して、それだからこそアニメを作れるのだとか。すげー発想だ。「X電車でいこう」とか「帝都物語」とか「ダウンロード」とかは、普段隠しているそんな「毒」の部分を吐き出した作品だとか。
はっきり言うと、私はりんたろう監督が好きではない。(うわw)最後には映像センスだけに頼って、どうしようもない決着をつけたがるのが嫌い。(ひーw)
けれども、実は好きな作品もあって、それが「X電車で行こう」と「帝都物語」だったりする。「X電車」は数回見直してるかも。(「ダウンロード」は途中までしか見てない)それが監督の本質だというのだとすれば、結構見方も変わる気がする。「ダウンロード」も多分どこかビデオに残しているはずなので、見てみよう。
次に見たのが「マジカルエミ 蝉時雨」。何が面白かったかというと、この作品を見ている人間が会場にいないことに対するアニメ様の落胆振りが。
いや、「蝉時雨」は見てますよ、覚えてないけど。この作品はアニメ様によると、1980年代にあった生活描写を大切にしたアニメの流れの一つの到達点だとか。確かに演出を高めていった結果、脚本がまるで意味を成していない作品になっている。実は私はこういう自己満足に走った作品というものも好きではない。(おいおいw)「マジカルエミ」にも佳作と呼べる作品が生まれているのは見て知っているけど、それがあの「魔女っ娘」シリーズの枠の中で上手く機能していたのかという点で、納得していない。受け手のエンターティメントを意識した上でやっていない演出など、自己満足でしかない。だからこの後「セラムン」までの間アニメ暗黒時代になった訳で、フィルムへのこだわりとかで市場を狭めるような作品は苦々しく思っていた口。これはまあOVAだから良いようにも思えるけど、TVシリーズで妙なこだわりをした後の結晶だと思うと、やはり釈然としない。この作品に拘っていたような人は、この当時これが後に残ると思っていたのだろうけど、そんな人間が今現在会場にいないというのも皮肉な結果だろう。
ただ、この作品を改めて単体で見ると、かなり特異な作品で評価すべき点も多々あるのは事実。けど、やはりマジカルエミという作品の一部である事からも、これ自体が再評価されるのは難しいだろう。なんとも悩ましい作品だ。
そんなこんなで、やはり過去の作品を見るのも、まあ良いが、それが本当に現在と繋がっているか、今後の「視聴者」に意味があるのか、という点でしかアニメに興味が持てないので、過去のレア作品についても「へー」程度だったり。
だって、過去の作品引っ張り出してこなくても、今は見切れないほどのアニメがあるんだもん。