オタク系イベント参加報告2007

これで三回目となると「毎年恒例」と言っても良いだろう。昨年参加したイベントで、「なんとなく」クローズアップしたい物をあげてみるという企画。
けど、昨年は大資本による大企画が多くて、それに振り回されていた気もする。けど、根がミーハーなので、しっかりそれに乗ってしまっているが。
そんなこんなで、どれも捨てがたい。どうしても切る事ができずに、今年選んだイベントは12個。

  • 1/7 「新春アイぽんショー 〜Love & Happiness〜」 SHIBUYA−AX

これは、アルバム購入者無料抽選イベント。企画としては、DVD発売の撮影を兼ねたイベントという事になるのだろうが、それにしても美味しすぎるイベントだった。野中藍の「腰が砕けるような」アイドルとしての歌唱力は、正に絶品。野中藍の持ち歌をアニソンメドレーも含めて網羅し、衣装も豪華に着替えまくり、その時野中藍が出せる全ての魅力を出し切っているかのようなステージだった。

これは一種の伝説的ライブと言っても良いだろう。深夜から始まり、始発電車の出る頃合まで続けられた、オタクソングのカバーライブ。カバーと言いながら、ゲスト出演者が尋常じゃない。影山ヒロノブ遠藤正明きただにひろし五條真由美石田燿子、マリナ・デル・レイ、金月真美新谷良子桃井はるこ鷲崎健・・・。正にアニソン歌手、アイドル声優の夢の競演。金月真美がコール統制をしている(歌ってないw)「もっと!モット!ときめき」って、有り得なさ過ぎる。夢かと思えるような、正に狂喜の夜だった。

  • 2/12 「NANA MIZUKI LIVE MUSEUM 2007」 横浜アリーナ

水樹奈々の2007年のライブは、これの他には、企画ものとして嬉しかった夏のナナフェス、そして激しさでは今までで一番と思える冬ツアー東京公演に参加しているのだが、やはり一つをあげるとすればこれだろう。その圧倒的なボリュームは、正にアイドル声優界の女王のステージとして納得してしまう。水樹奈々にとっても一番のメモリアルライブとして、記憶され続けるのではないだろうか。

当初、このライブには参加するつもりは無かった。「!?」となった時点で、「ネギま!」ではない、という認識を持っていたから。しかし、それが「ネギま声優」の卒業ライブとしての意味合いを持ってきたとき、参加せざるを得なくなっていた。ライブの中では、今までの声優たちの「歴史」も描かれ、実際にこのライブを持って「ネギま声優」達は卒業して行った。企業の商業主義に翻弄され、苦味を多く感じるイベントではあったが、それでも、今までの積み重ねから、「ネギま!」ファンとして最も貴重なライブといえる。

これも一種の伝説的なライブ。商業主義の塊のようなイベントである事は間違いないが、それでもこの当時に、このメンバーにベタベタなアイドルユニットを組ませて、ベタベタなアイドルライブを開催したという事実は素晴らしい。その完成度も、衣装からバックバンドまで完璧で、これこそ「正にアイドルアニメのライブの見本」といっても良いくらいの物だった。セカンドライブは…実現出来ないかなw。

2007年、最も注目を集めたオタクイベントは何かと言えば、やはりこれだろう。ハルヒの、いやハルヒに代表されるオタクコンテンツの絶頂期におけるイベントとして、誰もが注目していた。イベントゲストも、オリジナルキャストが全て揃うという豪華さで、これを逃したら後が無いという気配も漂っていた。内容は前半トーク、後半ライブという案外ベタな構成のアニメイベントだったが、それ以前に会場の熱気自体が尋常ではなかった。新アニメによって再度実現して欲しいイベントである。…もっと大きなハコで。

実は、このステージについては日記に記述していない。その前後が忙しかった事が主な理由ではあるが、なにより感動して言葉を選ぶ事が出来なかったから。それほどまでに、このライブは感動的だった。 神田朱未は損な役回りだと思う。誰よりも先に立ち、矢面に立つ事を自ら引き受ける。それは他人を立たせる事にはなるが、彼女自身の為にはならない事が多い。そんな彼女が「ただ自分の為だけ」のステージを、渾身の力を振り絞って成就させようとしている。その一世一代の晴れ舞台を成し遂げようとしているその姿が、実に感動的だった。これほどまでに、魂が見えるほどのステージは、そうは無いと思う。

  • 7/27 「☆ナナヒカリ☆ツアーズ2007 〜5thウェディングパーティー〜」 渋谷DUO・ミュージック・エクスチェンジ

ネギま!ファンにとって、原作者赤松健と交流する事の出来た貴重なパーティ。それだけでも充分だが、なにより奥さんの赤松佳音さんのパフォーマンスが素晴らしすぎた。オタクな夫の嫁として、これほどまでに舞台を盛り上げることが出来るのは才能だろう。立派な内助の功といえる。是非これからも定期的にこのようなイベントを開催し、「赤松サロン」とでもいえるような空間を作り出して欲しいものだ。

  • 9/24 「榊原ゆい3rdアルバム発売記念イベントライブ princess☆LOVE×ライブ」 渋谷TAKEOFF7

榊原ゆいの事を知ったのは結構最近。そんな彼女の凄さを改めて思い知ったのが、このライブ。この後に開催された、正式なライブにも参加したが、こちらを上げたい。アルバム発売記念イベントライブでアルバム全曲歌いきるその姿勢には、もう感服するしかない。それもダンス込みで。というか、ドリームパーティでも出ずっぱり、正式なライブでも曲数全28曲、全てがダンスパフォーマンス、コスプレ付きという、この時期の彼女の活動全てが凄すぎた。

他にあげたイベントに比べると、少し見劣りがするであろうこのイベント。学祭として、影山ヒロノブ茅原実里の人気を計りきれず、開催そのものにも混乱が生じたりもしていた。けれども、イベントは「ただ一瞬」を得られただけで、記憶に残る事もある。茅原実里の「雪、無音、窓辺にて。」を絶好のポジションで聴けた事は、正にそれだった。その状況からアニメ世界にトリップするような感覚を味わう事が出来た。アニオタとして、これこそ正にイベントの醍醐味だ。「黙っと休み時間」に関しても同様。最高の「一瞬」だった。

ひだまりスケッチ」ファンにとっての、正に「お祭り」。実際の所、キャストの声優さん達がはしゃいでいる他は、あまり「ひだまりスケッチ」の作品そのものを取り上げているわけではないのだが、それもまた良し。「ひだまりスケッチ」をだしにして遊ぶくらいがちょうど良い。「お祭り」だから。それに、蒼樹うめという存在自体がいるだけで、それは別の形の「ひだまりスケッチ」になる。彼女が歌ってくれただけで、もう奇跡的なイベント。「ひだまりスケッチ」はこれからも続いてくれる。それがなにより幸福な事だ。

あげた中では、他と一番雰囲気の違うイベントかもしれない。けれども、これほどまでにアニメ作品の魅力をイベントとして提示してくれたものは無い。BGM主体のコンサートとして、そのBGMの完成度の高さを誇るアニメ版「ARIA」だからこそ、実現したステージだろう。その作品世界に浸れることが出来る事こそがアニメイベントの醍醐味だと思っている者とすれば、正にベストイベントと言っても良い。このように、様々な角度から作品の魅力を提示するイベントを他にも期待したい物だ。
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他にあげたかったものとしては、「Last Aice5」とか「麻帆良学園学外ライブinSHIBUYA-AX」とかもあったのだが、ネギま!系が増えすぎるので。あと、ロフトプラスワントークイベントもあげたいものは多かったがあげてない。
なにはともあれ、充実したイベントばかりだったのは事実。本当にありがたいものだ。