RONDO ROBE 2008 C.C.Lemonホール

元々かなり長時間のイベントで、過去には途中で食傷気味になる事があるイベントでもあった。まあ、ジェネオンの新旧アニメ作品を紹介するイベントであり、最初は無料招待イベントとして宣伝費で賄われていた物が有料イベントに変化してきたので、その成り立ちからして少し無理があるのかもしれないが。
そんなイベントだが、今年はかなり構成に気を使っていたようで、結構退屈せずに楽しむ事ができた。各番組コーナー短い時間に作品のPV、声優のフリートーク、歌手による生歌を入れ、テンポ良く進行させていたように思う。唯一の例外がToHeart2adで、ここで丸々一本OVAを流していたが、これは不要だったかも。昔は皆が新作アニメ映像に飢え先行上映にも意義があったけれども、最近は作品数の多さから映像を選んで見る時代になっているので、選択の余地無しで見せるのは時代には合っていない様に思える。あくまで、この様なイベントでは普段テレビ上で体験出来ない生の声優や歌手のパフォーマンスだけが求められているように思う。
今回、出演者で印象に残っているのは、既に他のイベントでその印象的な存在を体験していた小山力也を除けば、ニューウェーブ天然声優の花澤香菜。彼女は、ただ単に天然というだけではなくて、舞台の空気を読んだ上で全く独自の空気感でトークをするので、ほぼ完璧にボケ役になる。彼女がこのまま成長すれば、とんでもない化け物が生まれるかもしれないw。
ところで、イベント内のクイズコーナーで、「このイベントに参加している声優で、マリみての学生を演じている人数は?」という質問があった。答えは10人なのだが、それと同じような事で感じていたのが、「ネギま声優の見本市みたい」という事。各コーナーかなりの確率でネギま声優が出ているのが可笑しかった。
メイドガイ」では小林ゆう。当然のようにお絵描きコーナーがあり、画伯の腕前を披露。「ToHeart2ad」では佐藤利奈トークに安定感があり、超ベテランの様だった。「絶チル」では白石涼子。3人組のまとめ役を果たしていた。「トラブル」では渡辺明乃。コーナー進行役として、場を盛り上げていた。ほかにも、「魔法遣いに大切なこと〜夏のソラ〜」では井上麻里奈。「ケメコデラックス!」では斎藤千和。そして、「乃木坂春香の秘密」では能登麻美子。正に主役として、イベントのトリとしてメインで歌っていた。関係していないのは「陰の王」と「アリソン」コーナーくらいだったかも。「マリみて」が被るのはある意味当然だが、ネギま声優がここまで被ってくるのは、元々人数が多いとは言えちょっと珍しいかも。そういえば、新作情報の目玉「目録」にも、神裂火織役に伊藤静の名前があった。
他に印象に残っている事はというと、声優ファンの勢いが「減衰」しているように思える事とかだろうか。
加藤英美里とかN'sとかで盛り上がっていたのだから、当然そこには声優ファンがいるのだろう。アニメ声優ファンであるのならば、当然アニメ作品も愛しているはずであり、アニメ主題歌の歌手にも熱い声援を送るのが「礼儀」だと思うのだが、その意識がどうも希薄な感じ。アイドルオタクが可憐Girl'sの為に来ていて、終わったらさっさと消えていった(w)のに比べても、熱が足りない様に思う。というか、そんな濃いアイドルマニアの方に若い層が多く、声優オタクの方が高齢化している様にも感じた。声優ファンの「世代層」にも、少しずつ変化が出てきているのかもしれない。
このように毎年同じイベントを開催してくれると、一種の定点観測になり、時代の流れを感じる事ができる。これからも続けていって欲しいものだ。