OAD「魔法先生ネギま!」〜白き翼 ALA ALBA〜第2話「つまりあの娘が大本命!?」

なんだかぎっちぎち。エピソードとして収まるのか心配していたのだけれども、ぴっちり収まっているのが凄い。けど、それほど窮屈な感じはしない。少しテンポ速目かな?という程度。これ、原作未読の人が見たらどう感じるのだろう。そんな人、ほとんど居なさそうだけれども、案外テンポ早すぎて余韻が無いとか思うかもしれない。けど、原作読んでいる人にとっては、これくらい早いほうが良いかも。内容は既に知っているから余韻とかは冗長に感じるだろうし、なにより、ネギまってそのテンポの速さも売りの一つだし。とにかく、この構成力には舌を巻いた。もしかして、この構成も赤松先生の指示? 案外、詰め込んだ後に、内容的に抜ける=時間を詰める事が出来るシーンの指示とかも出してるかも。そのくらい、普通無理が出るくらいぎちぎちに内容詰まっているのに、一切破綻の無い、バランスの良い構成だと思う。これは凄い。
それから、このエピソードギャグが多いのに、ちゃんと「ネギまの」ギャグとして笑えるのも良い。ギャグはテンポによって生みだされて、そのテンポは結構作品毎に違うものだと思う。ネギまにはネギまの(というか赤松健作品の)ギャグテンポというのがあるのだけれども、今までアニメ化された時に、ネギまのギャグテンポで成功していたのを見たためしが無いw。それが出来ている。これも、結局作品全体のテンポの速さが良いのかな? ギャグそのものは薄味だけれども、テンポの速さ=キャラクターの反応速度の速さでクスッと笑わせるのがネギまのギャグテンポだと思うから、全体のテンポが速く無いと、ギャグそのものが成立しなかったのかもしれない。
これだけ上手く作られてしまうと、もっと沢山のエピソードが見たくなってくるなあ。実際の所、少し矛盾するかもしれないけれども、もっと力の抜けた作品とかも見てみたい。沢山作れば熟練されて、ネギまらしい部分はそのままに、緩急のある良い感じの作品にもなってくるはず。そういうので、麻帆良祭辺りのエピソードをじっくり見てみたい。
まあ、このOADは、予定としては次回の3話で一区切りなはず。そこではギャグだけではなく余韻のあるエピソードも描かれるだろう。そこで、「良い感じ」が出てくるかな?期待したいところ。
で、最終的な目標としては、再々TVシリーズと。

DVD付き初回限定版 魔法先生ネギま!(23) (少年マガジンKC)

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