魔法先生ネギま! 214時間目 あなたに会えてよかった(はーとまーく)

なにやら、まるでケットシーでも出てきそうな街並みだなあw。大きくて不思議な黒猫・・・、そうか、木乃香ケットシーだったのかw。

  • イルカトラック業界

いきなり、不思議な乗り物が登場。これが「トラック」らしい。魔法の巨大魚でなくても空を飛ぶ物はあるらしい・・・、というか、空飛ぶ魚型の乗り物は、もしかしたら、全てがこんな「トラック」のような物から発展した機械?空飛ぶ巨大魚にキャビンを付けているのではないの?一寸した謎になってしまった。トラック業界では、イルカ族が幅をきかせている様だ。ゆーな達の無事を知らせたイルカ君の仲間が彼なのかもしれない。

国としては小さそうだが、国際空港があるなど、それなりの国際都市として成り立っているらしい。年に一度の祭りで生計を立てているのか。リオのカーニバルを開くモナコ、みたいな感じだろうか。大概カジノとかが経済の主流になっていたりして、ヤクザな人間も多く集まってきて、治安は良い方では無い、というか良い場所と悪い場所の差が激しい、とかだろう。日の陰影が濃いイタリアの雰囲気で、空に浮かぶ都市は海に浮かぶヴェネチアを連想させ、で、ここは火星かもしれない・・・、えーとつまり、明日菜のガイド服は姫屋の新デザイン?w

  • スカート短い

お嬢様、スカートの裾が短すぎです。前から思っていたのだが・・・。
何時に無く奔放に振舞う木乃香。刹那に楓、そして最近精神的成長が著しい明日菜と、彼女の周りを囲むのは、根が真面目な手練ばかり。こういう時、守られる側の人間はどのように振舞えばよいか。それは、お姫様になる事。自分の責任を果たす事ばかりに意識がいく者に対して、その責任が価値あるものである事を実感させるのが一番。彼女の奔放さは、責務に固まる意識を解す効果もあるだろう。実力派ぞろいのこのチームだからこそ、木乃香の存在は大きい。正に生粋のお姫様の面目躍如と言ったところだ。

  • ヒロイン明日菜

しかし、ネギまのメインヒロインはやはり明日菜だ。そう実感させるエピソードが。
迷路のような街並みを潜り抜け、遥か地球を離れた異界の地に、明日菜の内面世界がその姿を型にする。このエピソードの描かれ方は、今まで描かれてきた現実世界を全て虚構として拭い去るような効果を発揮する。もちろん、それは一瞬の幻影に過ぎず、現実はそこにあるのだが、明日菜にとってはいつか同等になるかもしれない。そうなると、ネギまという物語が、明日菜の内面を秤の軸にして、大きく揺れ動く事になる。それこそ、正に物語の主人公=ヒロインとしての立場の力というものだろう。
ここまで来れば、明日菜=小さなアスナ姫で間違いないのだろう。アスナ姫はナギに対してどのような感情を持っていたのだろうか。成長もせず、まるで人形のように感情も乏しかったアスナ姫。彼らは少なくとも数年を共に過ごしていたようだ。そしてアスナ姫は、彼らとの道連れの最後には、人の死に涙する程度の感情を手に入れていた。
記憶を取り戻した時、今の明日菜に、その頃の記憶はどのように映るのだろう。

  • ネギと明日菜

ナギの幻影に導かれ、ネギに再会する明日菜。最初はネギが感情を爆発させて駆けり寄って来るが、それを明日菜は幻覚として撃退w。結局は、明日菜の方が感情を爆発させて、ネギに抱きつく。ここでは、ネギの感情よりも明日菜の感情の方が大切なのだ。
明日菜のネギに対する想いは何だろう。被保護者に対する保護欲?姉弟愛?母性愛?恋愛感情?そのどれでもあって、どれでも無いものかもしれない。ただ、彼女の感情の迸らせ方をみると、本当に本能に突き動かされての行為の様。まるで我が子を自分の胎内に取り込もうとするかのそれは、母性愛が一番近いのかもれしない。
ネギは、明日菜に対して以前以上に女性を感じてしまっているようだ。ネギの心には恋愛感情を差し込む余裕は無いが、それでも感じてしまっている。対して明日菜にそれはカケラも存在しない。このギャップは、後に是正されるのか、それとも・・・。
ネギの無茶に対する2人の掛け合いは、以前の繰り返し。しかし、少しずつネギにも進歩が見られる事が表現されている。

  • 新たな謎

また、キャラの中に謎が内包されてしまった。ネギは一体ナギに対する情報をどこまで仕入れたのだろう。その謎によって、ネギの次の行動が決まる事もありうる。つまり、ネギの行動予想がより難しくなるのだ。
そして、ネギは明日菜についての情報も手に入れたらしい。それは次回に判明する事なのだろうか。