ラブライブ!全話を見て 〜始まりに(終わりに)至る物語〜

うん、実に良いアニメだった。作り手が「こういった展開にしたい」という意図がとてもよくわかる、実に素晴らしい作品だった。
前回、苦言を呈してしまったのだけれども、それは作品に対して、作り手が作品に対して想定している以上のものを求めてしまったから。それだけの熱量をもった作品だと思っていたので、ある意味「想定を逸脱した展開」を期待したのだけれど、そういった型破りをすることなく、実に当たり前のところに、最初に想定していたところに落ち着いたラストだったと思う。
しかし、思うのだけれども、μ’sの今後の活動はどうなっていくのだろう。
確かに、活動再開は決定した。しかし、それは少なくとも「今年のラブライブ!」出場には至れない活動ではないのだろうか。仮に、ラブライブが甲子園的に秋と春の2回あると仮定しても、次のラブライブ!は春で、3年生が既に卒業した後の事になるはず。つまり「この9人だからこそのμ’s」がラブライブ!に参加出来ないということを意味している。
学生生活は短い。本来、一度取りこぼしたチャンスは二度と戻ってはこない。
彼女たちがアイドル活動を再開したとして、講堂ライブの次に、一体何に対して目標を持つことが出来るのだろうか。一見「この先も続く」的な明るい終わり方をしていたとしても、実は、今まで示されていないウルトラC級の裏設定でもない限り、目標を達した「完結」のラストだったというとらえ方しかできないのではないか。
彼女たちが講堂ライブ以上の場所で、つまりは、ラブライブ!で輝くためにも、やはり「ことりと穂乃果の迷い」があってはならなかった。それがあったからこそ、もう彼女たちには、次のチャンスが閉ざされている・・・そう思わざるを得ない。
ラブライブ!」という題名の作品に対して、そのようなラストに苦言を言うくらいのことは、許してほしい処だ。
まあ、BDが売れれば続編だって作られるだろうし、そうなれば「今まで示されていないウルトラC級の裏設定」くらいは持ち出して、「ラブライブ編」みたいなことになるだろう。
もちろん、それは大歓迎だ。彼女達の活躍が、ここで終わりでないよう願っている。

Notes of School idol days

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