アニメ

「けものフレンズ」第1話をこう見た

誰からも頼まれて無いのに書くのが好きなフレンズなんだね。すごーい! という事で、けものフレンズ第1話を初めて観た時の感想を書くよ。 世間じゃ大騒ぎになってるけど、どうも一部では「大した作品じゃないのに皆話題性だけで騒いでいる」と思っている人…

ラブライブ劇場版考察 演出意図から考察する謎の女性シンガーの正体

ラブライブ劇場版に出て来た女性シンガーは一体何者なのか。穂乃果以外の人には見えず穂乃果の事を予め知っていたかのような言動。そして何故か二本有ったマイクなど、多くの謎を残している。この女性シンガーの正体を誰もが考察し、その答えを探している状…

キングアニメ部門の動向に思いを馳せる 〜キングとアニプレの微妙な関係性から〜

シンフォギアの続編はテレビ4期・5期が決定してるのだという。キングのシンフォギアにかける期待は相当大きいという事だろう。 実際のところ、最近のキングではスタチャが消滅し、田村ゆかりが去って…と、これだけでもかなり不穏雰囲気が漂っている。キン…

「TVアニメ『迷家ーマヨイガー』クラウドファンディング」について考えてみる

https://www.makuake.com/project/mayoiga/ 最近話題のクラウドファンディングを個人的にどう感じているか、書き置く。 「資金集め」か「宣伝」か、はたまた「限定商品」か。 この「迷家」のクラウドファンディングは一応成立するだろう。目標金額が低く設定…

「ご注文はうさぎですか?」の「可愛さ」を解析する

※この文は実は「ごちうさ」終了時に書き始めたのだけれども、あまりに長文になって恥ずかしかったのでお蔵入りにしてた。けど、「がっこうぐらし」が放送された今ならば出してもよいと思ったので挙げてみる。 ・・・ ごちうさは素晴らしかった。 このアニメ…

響け!ユーフォニアム8話を語る。〜半身としての百合〜

いや、よかった。響け!ユーフォニアム8話。今までの積み重ねが一気に開花した感じ。 ここに至る兆候はあった。明らかに高坂さんの久美子を見る目に緊張があり、これが何を意味するのかという謎が存在していた。その謎が今回解明したのだけれども、その答え…

『劇場版 境界の彼方 -I'LL BE HERE- 未来篇』初日舞台挨拶 シネマサンシャイン池袋

境界の彼方に関しては残念な印象が強い。映像面は素晴らしいのにその物語が非常に陳腐。なぜここまで酷いのかと思うくらい稚拙な脚本に耐える必要があった。だから、ある程度丁寧に作れる環境であろう今回の劇場版ではその雪辱を果たして欲しかったし、その…

京アニはあくまで写実の中での色彩に拘っている〜「響け!ユーフォニアム」の瞳の色について〜

「響け!ユーフォニアム」の瞳の色の描き方について(「失われた何か」) http://nextsociety.blog102.fc2.com/blog-entry-2412.html この記事が少し気になっていたので書いておこう。 京アニの瞳の色の使い方について、瞳の中の光沢に瞳そのものには無い色…

栗林みな実とangela、どっちが先輩?

angela×栗林みな実アニサマで初コラボステージ!KATSU熱いコメントに三森すずこ感動 http://newslounge.net/archives/142437 この記事で次のような事が紹介されている。 atsukoは、「これまで栗林さんを先輩だと思っていたんですけど、実は後輩だったんです…

ユリ熊嵐 最終話 〜負ける事を赦す物語が辿り着いた場所〜

イクニが何を描こうとしているのか。それは作品の表層を見ても分からない。 精神世界をそのまま実体化させたような極度に抽象化された世界。そこで描かれているのは、精神世界そのものだからこその真実なのかと思いがちだ。 しかし違う。精神世界そのものだ…

アイドルマスターシンデレラガールズ第7話を解説する

アニデレの第7話のお話の構成が素晴らしくて感動するレベルだったので、少し語りたい。 まず、前回の未央の闇堕ちはアイドルものとしては結構鬼門。期待していたファンが居ないことにショックを受けてアイドルを辞めるとまで言いだす。しかし、この話をまと…

アニメ艦これを、こんな風に見てる

萌えと戦争を合体させた作品が好調だ。戦闘機の「ストパン」、戦車の「ガルパン」、艦船の「アルペジオ」などなど。 けれども、これらの作品が始まるとき、いつも緊張する。というのも、これらは戦争を描いているから。戦争を描くということは、基本的に人死…

デジモン聖地巡礼 光が丘

前のイベントが終わってから、結構慌てて場所を移動。というのも、次の目的地が初めて訪れるここ光が丘だったから。 ここは、聖地。デジモンの聖地として有名であるだけでなく、アニメの舞台が聖地として認識される走りでもある、まさにアニメ聖地中の聖地と…

物語の推進力について、少しだけ

先日、「デジモンアドベンチャー」のリマスター版の放映ということで、久しぶりに第1話を観た。以前見たのはもう随分前だし、あまり覚えていなかったのだけれども、改めて見て、その出来があまりにも良くて大いに感動した。 物語は少年少女たちが異次元に迷…

「世界と戦う勇者」としてのアイドル星宮いちご 〜劇場版アイカツ!を語る〜(ネタバレ)

素晴らしい出来の劇場版だった。これは正にアイカツテレビシリーズいちごパートの最終回。テレビシリーズで描き切れなかったいちごと美月の戦いの、真の決着をつける物語。それはアイカツというアニメ作品において最も描くべき物語の根幹を真正面から描くと…

アニメ世界における「親切心」 〜【ろこどる】、「Fate」、「大図書館」etc〜

先日書いた「普通の女子校生が【ろこどる】やってみた。」の記事の中で、「人に優しくすること」=「普通」という事を書きつつ、そこに引っかかりを感じていた。それって本当に「普通」なのか。 その引っかかりは今期のアニメ作品にも通じるところがあり、そ…

アニメにおける「殺人」の重さ 〜「SAO」と「劣等生」を比較する〜

ネットで「殺人」とか書き込むと色々怖いことになったりするのかな。けど、この事は書いておきたい。 「ソードアートオンライン」は非常に優れたアニメ化ラノベ作品だと思っている。「ネットゲームの死が本当の死になってしまう」=デスゲームという設定は、…

ロコドルと、ノブレス・オブリージュと、無償の愛 〜【ろこどる】に究極のアイドル物語を夢見る〜

ロコドルはアイドルとして結構曖昧な存在だ。 アイドルは夢を売る存在であり、その夢は大きければ大きいほど意味が有るはずだろう。しかし、ローカルと銘打っている以上その立ち位置・目的はその地域に、つまり小さく限定されている。その成り立ちからして矛…

月が沈む刻 〜アイカツいちごパート、ひとつの決着のつけかた〜

これは最終回だよね。二年に渡り続いていたアニメアイカツの、いちごパートの最終回。来週からはあかりパートの新シリーズとなるのだろう。そう思うと凄い寂寥感だ。 アイカツについてはこのブログで折に触れて語ってきたけれども、その内容は段々と「いちご…

「普通の女子校生が【ろこどる】やってみた。」の出来が良すぎて堪らない 〜アイドルアニメにおいてやって欲しい第四の要素について〜

アニメ「ろこどる」の出来が素晴らしい。アイドルアニメとして相当な出来だ。 アイドルアニメが魅力的になるには幾つかの要素が必要。アイドルキャラが魅力的とか、シンデレラストーリーがよく練れているとか、ライブステージの映像が凄いとか。 キャラ、ド…

最近のアニメの流れについてだらだらと語ってみる 〜ドロドロシビア系とアイドル系の流れ〜

ジブリが解体だとか、そういうニュースをみると時代の潮目を意識してしまう。そういう空気感を認識していたい、そして文章にしたい性分なので。まあ、チラ裏だよね。 オタク的アニメ認知の流れ アニメ業界がオタク文化と称される、言わば元々は子供向けだっ…

プリパラ第1話 〜真のアイドル物語への革新〜

このアニメ、あくまでプリティーリズムの後継作として、世界観に共通項があるようだけれども、実質的にはかなり大きな変更がある。 プリリズ世界において最も重要な力は何か。それは「ファッション」だった。アイドルの物語の様でいて、実はプリリズ世界はア…

外界のない世界のアイドル「μ's」〜ラブライブ!12話を見て〜

盛り上がっている。正に物語の大団円に向けて、受け手の感情を引っ張っていく素晴らしい展開になっている。見ていて感情がこみ上げ、涙を禁じえない。 ・・・けれども、アイドルアニメマニアとしてどうにも気になっているところがある。それは、彼女たちμ's…

ラブライブ!2期の違和感

あーあ、そこまで言い切っちゃったか…というのが、10話を観た感想。 μ’sが決めたキャッチフレーズは「みんなで叶える物語」。 これって、非常に納得がいって、感動的な展開の様に思えるのだけれども、そのすぐ後からなんか違和感のようなものが湧き上がっ…

ラブライブ!の物語構造を読み解く

2期9話の出来は素晴らしかった。なるほどと唸らされるものだった。これで、それまで感じていたもやもやが払えた感じ。これを狙っていたから、こういった展開になっていたのかと。非常に練り込まれた構成だ。第一期の物語の推進力は学院の廃校からの救済だ…

ラブライブの二期が生温い

なんだか不思議だ。どうしてこうも二期は生温いのだろう。 ラブライブは、少なくとも第一期は結構キツめの話が多かった。まずは廃校の危機、次にスクールアイドルという方法を見つけてどんなに頑張っても観客がまったく来ない。部活を立ち上げようとすれば意…

「 Yes!ベストパートナー」の嬉し恥ずかしゆり展開と、その中で示されていたこと

もう、見ていてニヤニヤが止まらない(*^^*)。「いちごパニック」に続く、アイカツ上、見ていて最も幸せになるお話として認定したい回だった。しかし、それだけでは無い。 これも脚本はゆにこ様。「いちごパニック」の時も1期の後半に入って物語が動き始めた…

アイカツとラブライブの熱い展開が素晴らしい

アニメ視聴環境が決壊してるよ(T_T)。前期アニメの最終回に辿り着いて無いものに加えて、今期の一話も全部見きれてない始末。やっと8割程度。これはいかん。 そんな中、アイカツとラブライブだけは真っ先に見ている。 アイカツは、これはもう今まで貯めてい…

アイドルアニメが成功する理由 アイドルにおけるドラマの発見

アイドルアニメ : 「アイカツ!」「ラブライブ!」…ヒット作が続く理由 http://mantan-web.jp/2014/03/21/20140320dog00m200082000c.html 今更だけれども、一読してアイドルアニメマニアとしてひとこと言いたくなる文だなあw。素人がいろいろ書いちゃうよ。…

次代へと「繋ぐ」物語 〜アイカツ2期後半に向けて〜

アイカツは、物語的には結構スロースターターなのかもしれない。アイカツ2期前半が終わり、物語跨ぎの恒例のオフ回もあって、そして今回から新学期ということなのだけれども、その「新たな展開」という雰囲気が実に上手く、期待感が半端ない。後半になって…