京アニはあくまで写実の中での色彩に拘っている〜「響け!ユーフォニアム」の瞳の色について〜

http://nextsociety.blog102.fc2.com/blog-entry-2412.html
この記事が少し気になっていたので書いておこう。
京アニの瞳の色の使い方について、瞳の中の光沢に瞳そのものには無い色が使われているのには何か意図があるのでは?というオチの付け方の記事だと思うのだけれども、これには少し違和感がある。
これは出来るだけ写実的に描こうとしてこうなっているだけだと思う。色彩感覚にもよるだろうが実際にはランダムに近いはず。
こういった瞳の様に薄い透明な膜などに光が当たると、光の波長が影響を受けて色を発する。いわゆる「構造色」だ。シャボン玉とか玉虫の色などがこの作用によるものとして知られている。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A7%8B%E9%80%A0%E8%89%B2
京アニは、リアルかつ色彩豊かな色使いに拘っていると思う。あくまで写実の中で見出せる彩りをアニメーションの中に取り込もうとしているはず。もちろんそこにはアニメーションなりの誇張もあるだろうし、何らかの意図が隠されている可能性もあるかもしれないが、基本的には現実にある科学作用によって説明のつく範囲内での色使いだろう。
この辺りの認識が抜けていると、作り手の拘りが少し歪んで認識されてしまうように思ったので、少しでしゃばってしまった。