魔法先生ネギま! 130時間目

 今回は前から予定されていた明日菜と高畑のデートの話であり、明日菜の過去話へ導入部となっているので、とりたてて動きの無い回といえる。
 気になった点をいくつか。
 まず見開きの扉絵はネギ達と超勢力の対立関係及び中立者などの現状をかなり具体的に表しているようだ。この中で一番気なるのはパル。この姿はやはりパクティオー済みという事なのだろうか。パルの場合、出来ればもう少しドラマを作った上でパクってもらいたかったのだが。ただ、彼女の場合は以前(6巻44時間目見開き絵)も同じような扱いをされた事があるので断定は出来ない。
 明日菜と高畑の関係、高畑が明日菜の私生活にまで気を配る質問をするあたり、二人の関係が元々擬似的な親子関係であった事が明確に表現されている。(この事はさらに木乃香によって追加の説明もされている)また、明日菜の高畑に対する態度は、好きな人の前であがってしまうという事に加えて、過去の親子関係の延長として子供としての頼りなさが出てしまうというようにもとれる。これらは、明日菜の高畑への恋心がブラザーコンプレックスに起因している事をより明確にする表現であり、この恋の結末への道筋を付けるという意味で重要な描写といえるだろう。
 明日菜を見守っているネギについて。ネギは明日菜に淡い憧れを抱いていると思われるが、その明日菜がデートをする姿を見る際の表情は、やはり瞳が見えない黒目などで描かれていて、感情が掴みにくくなっている。
 最後に、明日菜のハマノツルギについて。ついに明日菜は、ハマノハリセンではなく、感卦法を使う事によって自在にハマノツルギを顕現させる事が出来るようになったようだ。これで彼女は戦いにおいてほぼ素人と呼べる部分が無くなったといえるだろう。もちろん今後も成長の余地は充分あるだろうが、これはネギのパートナー、ミニステル・マギ候補として一人前になった証しといえる。また、この事は高畑が明日奈とデートをすること、そして明日奈に封印していた過去を教える事と対をなしている。彼女の過去は、この彼女の戦闘力を必要とするほどハードなものである可能性は充分にあるだろう。
近い内に明日菜の力の変遷について書きたいなあ。(時間が無い・・・)