魔法先生ネギま! 157時間目 正義は何処に!?

次々と明かされていく謎。概ね想定の範囲内で解説されていっている。
カシオペアは、ネギの持つ試作1号機(仮)も、超の背負う3号機(仮)も、性能としては同じらしい。それをいかに使いこなすかという事が問題だったというわけだ。ハカセは敵に対して、自分の陣営の能力限界を提示してまで解説してくれている(^^;。
特殊弾からの脱出=絶対退避については別時間に一時退避して戻ってくる、というもの。ここで「物理的制約で時間移動は一瞬」と言っているが、その意味はあまり良く分からない。大体ハカセのセリフ、小さすぎて潰れてよく読めないし。それよりも気になるのが、特殊弾にあるタイムラグ(起動から発動までの時間)と同じモノがカシオペアにもあったはずなのだが、それがしっかり語られていない事。うーん、やはり移動時間の大小でタイムラグの長さも決まっていた、という意味なのかな?はっきりと言っていないので良く分からない。
それよりも、いっそこれは一種のキャンセル技だと考えれば簡単に解決すると思うのだが。つまり、技の発動直後に再度技をかけ直すと最初の技の「タメ」がキャンセルされ即座に発動する。ただし、すぐ次の技が発動する為に時間移動は一瞬になる・・・。こう考えれば、タイムラグの件は簡単に解決する。さらには、擬似時間停止に関してもタイムラグのキャンセルがきくので実現可能という事になるし。どうだろうか。
次に少し驚いたのが、魔法にはそれを司る精霊がいるという事。これはどんな魔法を使っている時も精霊が係わっているということだろうか。つまり精霊魔法。もしそうならば、ネギま世界の魔法の定義がより明確になりそう。
あと、カシオペアを使いこなす為に一日かかったというが、もしそうならばエヴァの別荘で少なくとも2日(=外では2時間)過していたという事だろうか。うーむ、いろんな可能性があって分からないw。
待たされていた夕映の論理は結構普通。とはいえ、この説得に絶対的な論理というものは存在しないはずなので、ある意味当然の結果だろう。結局は相手の情とか、倫理観とかに訴えざるをえない。もし論理があるとすれば、夕映が言い募ろうとした「バタフライ効果」の結果として、龍宮隊長から得た情報から「超のいた未来は人類が滅亡していないが、これから超が作り出す未来では、人類が滅亡する“かも”しれない」ということくらいか。悲観論を振りかざして可能性を摘み取るという嫌な論理展開になりかねない。だからこそネギはそれ以上を聞かなかったのだろうし、夕映もそこから論理的説得を崩さざるをえなかった。夕映としては、穏便な形から入った説得だが、相手がある程度覚悟を決めている時にこれは逆効果。ディベート能力としてはまだまだだ。いや、これは惚れた相手に対して攻撃が鈍ったといったとこだろう。
しかし、当然ネギは超を止めるだろう。超の計画は、超のやり方で世界を良くし、自分の過去もよくしようとしている。対してネギは、「ネギのやり方で世界を良くし」、併せて自分の未来も守る、ということであれば、対等になりうる。つまり、ネギ自身が世界を良くしようとする意志さえ持てば、超が世界を良くしようとする目的に対抗できる。根拠となる動機が自分の未来を守るという個人的なものであったとしても、それは超も同じ。つまり自分のエゴで戦っているという事に覚悟さえあれば超を倒す事が出来るだろう。その覚悟はここに至るまでの経験でネギに備わっているとみるべきである。
いやそれにしても、もしこのような展開になると、ネギは超から実に重たい課題を背負わされることになる。「世界を良くする」という課題を。これは、ネギが「マギステルマギになる」という個人的な夢をもった少年から、「世界を救う」という大志を持ったヒーローに成長することに他ならない。ネギは、今まで謎の敵から狙われ守られている存在でしかなかった。しかし、このエピソード以後はそのような枠から大きく抜け出す事になるのかもしれない。