平野綾トークアンドミニライブ「早大でしょでしょ?」振替イベント夜の部 調布市文化会館たづくり くすのきホール

一体誰がこんな事になると想像できただろう。
元々は、まだ秋真っ盛り、最高の行楽シーズンに賑やかな学園祭の一角に大人数で集まり、それこそ「お祭り」で大盛り上がり!のはずだったイベントが・・・
既に冬になり、まわりも閑散とした地方のホールで、人数も半分に分断され、それに時刻はもう夜だ。登場人物の体調も気がかりで、どこか寂しく、それでいてどこか落ちつかない、なんともぎこちないイベントの開始だった。
そして、その内容たるや・・・。終わった後、平野綾ファンはまるでお通夜にいった気分だっただろう。
そもそも、この振替イベント自体、段取りの悪さにはかなり問題があった。内容的に1回の時間が1時間、歌2曲という構成は、どう考えても、元々2時間4曲の予定だったものを、ホールに人が入らないという理由で真っ二つに割ったという事だろう。多分払い戻しが想像以上に少なかったからに違いない。番号順入場をさせようとしていたり、2公演になった発表が遅かった事からも、容易に想像できる。もしそうなら、主催者の見込み違いでサービスを半減させたという事になる。また、その番号順入場の告知を最後まで訂正し忘れ、観客に無駄な時間を使わせたりもしている。これらは全て、平野綾の体調不良以外の問題だ。
とはいえ、私個人的にはそれはいい。それは大した問題ではない。
そう、この後の衝撃的な平野綾自身の言動にくらべればとるに足らない事だった。
「病気は完治しない」「これが最後に歌う機会になる・・・」「事情があるが言えない」「これから色々ある」「すいません」
一体何だ?カノジョニナニガアッタンダ。これではまるで引退ライブみたいではないか。
しかし、引退というわけではないらしい。「これからも頑張る」「ライブをやる時には来て下さい」などとも言っている。彼女の中に一体どのような問題があるというのだろう。
そこで、このイベント中に彼女が喋った事とかを思い返すと、他にも少し引っかかる事がある。
デスノートのアーヤの格好で雨の振る外を夜中に歩かされて相当寒い思いをしたらしい。
・まだ病気は完全に直ってなく、完治するものではない。
・彼女は今回髪を茶髪にしてきていたが、それは事務所オーケーをとらずにしたことらしい。
病気は肺炎からくる心筋炎の後遺症とかだろうか…
退院しても一向に仕事量が減っていない様だし…
うーむ。どうしても事務所に悪い印象をもってしまう。「ライブをやる」と言うのに「最後に歌う機会になる」とは、「この曲を最後に歌う機会」という意味であれば辻褄が合うのか。つまり、事務所を離れる事を考えているのかも。
今ライブの彼女の歌声は、病気を感じさせない真に迫った素晴らしいものだった。少なくとも彼女自身は、今回の事で逆に一皮向けて、より大きくなっている様にすら思える。
彼女の才能や人気は素晴らしいものだ。そんな彼女の行く先にほんの少しでも影が差すのは大きな損失だ。彼女にはこれからも、より大きな存在になるべく進んでいってくれる事を願わずにはいられない。