2006年ネギま7大&4凶ニュース

・超役が大沢千秋さんから高本めぐみさんに
ネギまはかなり前からクラスメイトのキャストを決定し、それと共に様々な企画を展開してきた。それにキャスト変更も原則無しという事でかなりイメージが定着していた所だったので、この初の変更にはかなり驚かされた。とはいえ、この変更は大沢千秋さんのご結婚によるものだし、高本めぐみさんの実力も確かなので、マイナス点は無い。渋谷ルイードの生台詞で演じられた超対刹那の1シーンが記憶に残る。
・第5回ネギプリで明日菜が1位を獲得
2006年15号にて発表。このネギプリは、それまでと投票方法が違いマガジンのアンケート葉書によるものだった。つまりマガジン一般読者の意見も含んだ上での結果という事。今までのネギプリからは明日菜が1位をとれそうな雰囲気は無く、この結果にはかなり驚かされた。ネギプリに葉書を出す濃いネギまファンと一般的な読者の差を改めて知った出来事だった。
・公式ガイドブック「ネギパ!全15冊」発売開始
人気のあるマンガの公式ガイドブックが作られる事は決して珍しい事ではない。その点ネギま!は遅すぎたくらいだ。しかし、その刊行方法が全15冊15ヶ月連続というのは、やはり驚き。内容は1冊が薄いながらもカラーを豊富に使った、それなりに豪勢な作り。ただ、これはあくまでキャラのファンブック的な冊子であり、15冊に分断されている事もあり全体を通したストーリー面の内容がかなり薄い。それについては別途企画して欲しい所。
・TVアニメ「ネギま!?」放映開始
前作が作られてそれほど時間が経っていないのに新作制作が発表されたのもやはり驚いた。前作の出来はお世辞にも良いものとは言えず、オリジナル展開で結末を描いているあたり、色々な意味で終了していた。それが設定自体も大幅に変えた新作「ネギま!?」の発表となり、原作好きとしては喜んで良いのかビミョーな所。実際の内容も、話題性の多さは買えるが、スカスカな印象で、結局は不満の方が大きい。原作と同等以上の楽しみが出来るアニメが作られるのはいつになる事やら。「ネギま!」が商売の道具としてしか見られていないようでは、いつになっても無理だろうなあ。
・マンガ「ネギま!?neo」がボンボンで連載開始
TVアニメ「ネギま!?」の連動企画として準幼年マンガ誌に連載。「ネギま!」自体が現在連載中のマンガなのに、その連動企画としてマンガが作られるという奇妙さ。ボンボン連載というもの驚いた。内容自体は1話を読んだだけなので、あまりよく分からない。
・夕映のパクティオー
作品の内容から。準ヒロインであるのどか(メインヒロインとされる明日菜をダブル主人公の一人と位置付けれは彼女がメインヒロインと言っても良い)の恋愛模様に非常に大きな意味を持つ、親友夕映のパクティオーであり、物語上でも今後かなりの影響が予想される。実際に、夕映は対超戦においてネギの精神的支えになるなど、さらに重要なキャラとなっている。彼女の今後の活躍には大いに期待したい。
・超の計画ついに潰える
79時間目(2005年6号)に提示された超の野望が、丸2年の歳月が経過した160時間目(2007年4・5号)に、ついにネギチームの活躍によって絶たれる。これは話数にしてもネギま全編のほぼ半分を費やした大エピソードとなった。マンガ「ネギま!」としては、ここ数年においても重要な出来事だろう。とは言え、まだ超の動機の説明とか、今後の処遇など、描かれるべき事は残っているが。次の注目は、いつ麻帆良祭が終了するのか、という事になるだろうか。

スタチャパック発売の屈辱
夏のコミケ70で発売。中に入っていた物の内、価値のありそうなのが「ネギま!?」のマキシCDくらいなので、ネギま商品と言っても良いだろう。その他の内容物は消しゴムとか、ミニタオルとか、ノートとか、一つ一つならば販促グッズとして無料で配っても良いようなものばかり。パックが限定販売とされていながら、CDに定価800円と書かれているのも謎。そんなパックなのにお値段5000円という、過去に例が無いほどのぼったくり商品だった。当然売れず、スタチャブースには閑古鳥が鳴き、コミケ限定販売であったはずなのに後のネギま!?イベントで声優サイン色紙付きで売りさばいたりするなど、後々まで醜態をさらすことになった。
iPod「ネギPon!?」発売の恐怖
なにはともあれその高額設定が恐ろしい。iPod自体がそれなりに高額なので仕方の無い部分もあるが、その本体との価格差が約2万円となると話が違ってくる。いったい2万円でどんなものが売れるというのだろうか。プリセットされている過去の使いまわしデータを販売物あつかいするのはがめつ過ぎる。新録のデータ、デザインケース、限定イベントなどを併せても、それが2万の価値があるかと言うとかなりビミョーだ。そもそもiPodを強制的に買わせるようなグッズを純粋なファングッズと呼べるのかという気もする。アニメグッズ史上に残る凶悪グッズと言っても良いだろう。受注生産商品のはずなのに未だに色んな所で買えたりする。
・イベント「ネギま!?Magical X’mas」の悪夢
当初ミュージカル゛風"イベントを銘打っていて、どんなイベントになるのかと思っていたが、本編が70分程度で終了した時には唖然とした。実際のところ、参加声優の歌と踊りは素晴らしく、その点には見る価値は大いにあった。しかし、5000円のイベントとして、そのボリュームは圧倒的に少ないと言わざるを得ない。結局最大の問題点はシナリオだと思う。ミュージカル風といいながら、とって付けたような適当なシナリオで、その部分に全然ボリュームを感じなければ、声優の歌部分しか印象に残らないのは当然だ。練習期間が短かったとか、参加声優の発表が随分遅かった事から考えて、参加声優の調整に問題が生じた、とかがあったのかもしれないが、水物のイベントは結果が全て。これも他になかなか類を見ないぼったくりイベントと言って良いだろう。
・ネオ・パクティオーカード商法の絶望
全クラスメイト31人に3枚づつ、合計93枚のカードを用意し、それをあらゆるグッズに同梱させ、全種類収集を煽ると言う、凶悪な商法。下は1000円のグッズから、上は5万円を超える「ネギPon!?」まで。現在発売されている同梱商品だけで10万円を既に超えている。それでもまだ枚数は1/3に満たない。何故かカード添付の発表が遅れた1000円の図書カードが品薄だったりして、オークションで一万超で取引されるなど、既にこの商法に翻弄されている者も多い。ここまで来ると、「ネギま!?」市場はどこまでファンから金を搾り取る事が出きるかを測る実験場の様相を呈してきている。こういった商法に絶望し、ネギま!自体に嫌悪を感じてしまうファンが出ない事を願うばかりだ。