「魔法世界=火星」説から色々考える

http://d.hatena.ne.jp/adagium/20071108/p3
これは凄い。まったく「やられた」という感じw。
少し前、魔法世界の円周を計算した時に、その大きさからこの天体はおそらく火星に違いないという考えを深くしていて、情報集めをしてみようと思っていた矢先だったので、完全に「してやられた」感じ。
けど、手持ちの記憶では巨大大陸が一つとオリュンポス山のイメージしかなかったので、左上の渦上の部分がオリュンポス山かな?とか思っていた(実際には正反対)くらいだから、ここまで綺麗に証明は出来なかっただろう。
ともあれ、これで更なる考察(妄想とも言う)が出来るというもの。
色々考えてみる。
まず、この指摘から、本当に物語上でも「魔法世界=火星」とする事が出来るか?という点から。
まず、共通点の多さから、魔法世界図は火星図を基に作っているという点は間違いないだろう。
問題は、それが物語上何を意味しているのかという事。
例えば、作者の一寸した遊び心で火星図から魔法世界図を作ったが、実際にはそれほど深い意味は無い、という事もあるかもしれない。
しかし、その可能性は薄いだろう。魔法世界の「表面積が地球の1/3」とは、明らかに火星の面積に類似している。また、ネギま!において火星は結構縁深い要素がある。ここまで火星に類似する世界を作っておいて、それが火星と関係ないという事は、普通考えられない。
では、「魔法世界=火星」とするとして、実際の火星は人の住めない死の星である。それをどう説明出来るのか。
一つには、以前超が言っていた「位相を異にする世界」にあるという事で説明できるかもしれない。つまり「魔法世界」は「位相を異にする火星」、つまり「パラレルワールドの火星」だとする説だ。
この説は、非常にスマートに状況を解決してくれる説ではあるが、同時に重大な欠点もある。
それは、この説では「火星である必要性がまるで無い」という事。
パラレルワールドであるのならば、それは別にどこでも良いはずだ。わざわざ火星に設定する必要は無い。
ではなぜ、火星なのか?やはり、「魔法世界=火星」とするには、パラレルワールドなどではなく、現実となにかしら繋がりがあって然るべきだ。
そこで重要視しなくてはならない要素が浮上してくる。それは「超」の存在。
超は未来人であるということと共に、「火星人」であるともいっていた。実際に彼女が使っていたメカにも「火星軍」のマーキングがあった。それに、超は言っている。「未来の火星は人が住める」と。
ここまでくれば、もう明白だ。魔法世界=火星とは、「未来のテラフォーミングが済んでいる火星」と考えるのが自然だ。つまり、魔法世界へのゲートは、別の場所への道であると共に、タイムマシンでもあるとすれば説明がつく。
しかし、それでもなお疑問は無くならない。超がいたであろう未来の火星と、魔法世界である火星とでは、明らかにイメージが異なる。魔法世界はどことなく古代ギリシアの文化を思わせ、超が引き連れていたロボットなどとはイメージが合わないのだ。超の全身に施された呪紋もそうだ。魔法世界出身ならば、そのような呪紋は不要なはず。
やはり、超のいたとされる未来の火星と魔法世界として存在している火星は、違う時代に存在していると考えた方が良いように思う。
これらを整理すれば、例えば、こう推理できる。
現代から科学が進歩して火星もテラフォーミングされる。しかし、その文明は、一部の人類を除いて戦争により滅びる。その生き残りの中にいたのが、ネギを祖先とする超。
そして、その生き残った人類が、長い年月の中激変した環境を生き延びる為の能力として魔法を身につけ、新たな文明を作る。それが魔法世界。
魔法世界の遺跡とは、過去の超科学文明の残骸。その中には超の時代に作られたタイムマシンも残っており、それを魔法によって使用する事によって、どことも知れない人間界と繋げている。それが現代の地球・・・。
こんな感じだろうか?
しかし、やはりまだ疑問は残る。
この推測は、超という存在を起点に考えているが、結局、超のやろうとした計画との関連性がもてていない。この事こそが実は一番重要な事だろう。
フェイトの起した事件と、超の起そうとした計画に、何か関係があるのか?
そして、これからのネギの行動が、これらの謎に関連するのか?
後一歩で真実に辿りつけそうな気もするが、まだまだ何か重大な要素が欠けているようにも思う。
しかし、未来と現代と、火星と地球と、魔法界と人間界、これらが全て繋がりあって、「ネギま!」という物語を形作る気配はありそうだ。それは、とてつもなく、壮大な世界観になるかもしれない。
なんか、とってもわくわくしてきたぞw。