魔法先生ネギま! 220時間目 ネギま部の心はひとつ!

今回で一つの区切りがついて、次回からはいよいよオスティアのお祭りの始まり。
これって色々と感慨深い。このような展開としては、前回、麻帆良祭があったわけだけれども、あれは、後で考えてみればあくまで予行演習みたいなもの。超の陰謀は、結局ネギまの物語の本筋に、どのように係わっているかも不明なままであり、ある意味「あってもなくてもよかった」もの。
けれども、今回は違う。明日菜の過去、ネギの過去、最大の敵フェイト、その全てに係わる展開が約束されている。どうしたって、ネギまという物語がこの祭を境に大きく転換するはずだろう。
この魔法界編に来てから、雰囲気が随分変わった、という感想が多いが、それも当たり前かもしれない。ネギまという物語は、以前は麻帆良学園内における演習でしかなかったものが、現在では魔法世界における実戦を描く事になったのだから。それが、みんな揃って仲良しこよし、安全第一横断歩道の筈が無い。予想も付かない事だって起きるし、嫌な事だって起きる。何故なら「それが現実だから」。もちろん、ネギまは現実では無い(w)が、現実感を出すためには、そう感じさせるような展開が必要、という事だろう。
ともあれ、この「オスティア終戦記念祭」が、一体どのような展開を見せるのか。大いに期待して臨みたいものだ。

  • 星型18祈祷

誤植じゃないよね。精霊が車座に座って、呪文を唱えている様子を連想してしまったw。もしくは、やはり「詠唱用ゴーレム」とかが9祈祷2列になっていたりするのだろうか。名前からすると、大量生産されて大概は欠陥エンジンだけれども、整備されて本来の能力を発揮すると、とてつもなく高性能のエンジン、とかを連想してしまう。
それにしても、15万ドラクマか。それって5・600万円くらいなのだろうか。軍用兵装付きとか考えると、桁が違うような気がする。しかし、兵器の相場なんて、戦後にはべらぼうに安い事も考えられるし、やはり見当が付けられない。

  • 明日菜の懸念

明日菜が心配するから、ネギは悩む。また、明日菜が受け入れるから、ネギはその無茶が許される。もう完全に母子関係のようだw。対して、ネギの心の葛藤を論理的に分析して、その妥当性を憤る母親役の明日菜に説明する千雨は、ある意味「父」か。この2人が、違う観点からネギの危うさを支える2本柱になっているように思える。
そしてネギは、どんなに外野から心配されようとも、例えその気持ちを組み入れるとしても、実際には自分の考えを貫くという立場を崩さない。これは、ネギが「わからずや」「頑固」だからという以前に、それが「ネギという存在そのもの」だからだろう。それは「闇の魔法」と結びついたネギの有り様からみても明らかだ。
「元気でまっすぐな」明日菜は、ネギがそんな存在だからこそ、それを正すために奮闘している。明日菜の啖呵は「ネギという存在そのもの」全てを受け入れる、大変な決意の表れと言えるだろう。

  • 小さな勇者

はうー。やばい。他のキャラでロリキャンディとか、この手のネタはやっている筈なのに、なぜこの夕映の破壊力は強力なんだw。ああ、辛抱たまらん。
思うに、この夕映が本来の夕映じゃ「ない」からなのだろう。本来の夕映は、おそらく自分の背の小ささをそれなりに気にしていた。そして、そのハンディキャップを埋めるために、何事にも無関心、無感動な態度を取っていた。
しかし、実際の彼女の本質は「生真面目」。記憶を無くし、素直に環境に溶け込んだ夕映は、とても素直で、生真面目で、少し不器用な彼女の本質を曝け出している。
また、この魅力的な夕映とエミリーの2人の関係も、ある意味「本来ありえざるもの」。夕映の記憶の回復と共に、いつかは確実になくなってしまうもののはず。そんな刹那性もまた、このシーンを際立たせているのだろう。
あー、夕映の候補生物語、なんとかもっと色々と見てみたいものだ。
ところで、この時お嬢様に声を掛けるベアトリクス、もしかして嫉妬してる?w やはりライバルとしては焦りを感じるだろうなあ。

ラカン大いに語る。この情報は何百万ドラクマ?w
ウェスペルタティア王国を形成していた沢山の浮遊島は、天然の魔法の力で浮いていたという。少なくとも魔法世界では、人間が手を加えない天然の魔法現象というものが存在する事は間違いないようだ。
そして、「黄昏の姫御子」の「完全魔法無効化能力」。これは「神代の力」「世界の始まりと同じ力」だという。この説明から考えられるのが、やはりフェイト一味の活動との関連。やはり彼らは明日菜の力を欲しているのか? 無効化能力は今までの描写を見ると、「消している」というよりも「吸収している」様にも見える。明日菜が、その能力を際限なく発揮すると、この世の全ての魔力を吸い尽くしてしまう事が出来るのでは無いだろうか。ネギまの考えられる最終回の一つに「明日菜の力で魔法の無くなった世界」というものがあるかもしれない。
ウェスペルタティアが滅んだのも、この「完全魔法無効化能力」のせいだという。あの戦争時には、王族自らが使っていたようにも思えるが、その力が暴走した、という事だろうか。どう考えても、落ちる可能性のある場所で取る行動とは言えないだろう。
ともあれ、その責任は「黄昏の姫御子」と「紅き翼」に被せられている可能性は高く、彼らを恨み襲う者リストに旧王国人が入っているという事もあるのだろう。

  • 託す者

驚くべき事だ。あのラカンが「お願い」している。
人に物を頼むという事は、それが自分の問題だと感じているから。つまり、ラカンにとって明日菜の事は自分の問題なのだ。少なくとも、アスナを守っていた紅き翼にラカン自身も帰属意識があるから、このようなお願いをしているという事になる。
それは、今は亡き仲間の想いを無下にしたく無い、という気持ちなのだろう。ナギ、そしてガトウ。共にアスナという存在を自由にする過程で、その命を落とした(ナギは不明)と思われる。明日菜の命には、そんな世界の英雄とまで言われた者たちの「命」そのものがかかっているようなのだ。
その彼らの行動に際して、ラカンがどのような態度を取ったのかは今のところ不明だ。しかし、彼にも何か思う所があるようだ。彼には彼なりの立場があり、内心忸怩たる想いが潜んでいるようにも思える。
ともあれ、あれほどの強力な力を持つラカンが、まだまだひよっこと評しているネギに「託している」。
これは、一体何のサインだろうか。まるで死亡フラグのようにも感じてしまう。