10年前のゲームをする 〜とらいあんぐるハート・シリーズ〜

風邪引いたり、ナチュラルに忙しかったりと、最近書き込みが滞りぎみ。
けど、そんな時に限って、無駄な時間の使い方をしたくなる。
それでやってしまっているのがエロゲ「とらいあんぐるハート・シリーズ」。これの第1作が出たのが1998年だから、丸10年前のゲームだ。
まあ、「なのは」にはまった事で、何時かはやらねばならないと思っていたのだけれども。シナリオをこなすだけのスゲーシンプルなゲームだけれども、作者の都築真紀の作品をやりたいだけだから、これで充分。実は手に入れたのはかなり前で、1作目は既にあらかた終らせている。(それをやった時も手に入れてから随分たっていた。)今やっているのは2作目「さざなみ女子寮」。
やってて思うのだけれども、これって本当に「ネギま的箱庭世界」だなあ、という事。いや、ネギまとらハの5年後から始まった作品だから、この言い方はおかしいけれども。
舞台は小さな街の中だけで狭いけれども、そこには幽霊やら、吸血鬼やら、忍者やら、超能力者やら、雑多な異分子が存在している。そんな普通では無い存在の彼女達を広い心で受け入れている心温かい人達。世界がやさしく出来ていると信じさせてくれる世界観だ。
単に世界観が似ているというだけではなくて、これだけ賑やかに雑多な設定を取り入れているのだから、個々の設定も似てくる。学校の地縛霊とか、バスケットボール少女とか。ネギまが影響を受けている部分もあるかもしれない。けど、「さざなみ女子寮」は「ラブひな」より一寸後だし、どっちがルーツとか言うわけでも無いだろう。もし、元をたどろうとするならば、この「賑やかな箱庭世界」て、結局の所「うる星」が基になるのだろうな。
ただ、とらハをやっていて少し物足りなく思う事もある。それは、ストーリーと呼べるものがほとんど無いこと。各キャラクターは魅力的だし、彼女達とラブラブやっていて幸福そのものなのだけれども、ゲームの内容としてはそれだけ。これだけ魅力的なキャラクターが沢山いるのだから、それらの力を合わせて大きな物語のうねりを作って欲しいのだけれども、結局、ラブラブがメインで終ってしまう。ゲームとして、エピソードはあるけどストーリーが無い。
これは、少しずつおおきなうねりになって行って、大きな物語にもしている「ネギま」との違いかも。キャラとのラブラブ、いちゃいちゃもいいけれども、それだけではいつか物足りなくなる。各キャラクターの本来の魅力も生かせ切れないかもしれない。そんな不満をネギまでは解消してくれている様に思う。だから、ネギまが辛くシリアスになっていったり、キャラの活躍に偏りが出たとしても、それはネギまが物語として昇華する為に必要な事だからと、納得できるのだろう。
しかし、とらハもそのまま燻っているだけと言う訳でもない。スピンアウトしたなのはが、物語として直接的な繋がりが無いとしても、多次元世界にまでその「名」を轟かす大活躍をしているのだし。これは、とらハファンとしても嬉しい事に違いない。
そういう存在がいるからこそ、このとらハの箱庭世界も輝いてくる。「あの人」を育てた街は、一体どんな街で、どんな人たちが住んでいたのだろう、という感覚。とらハシリーズは3作だけれども、全てが少しずつ繋がっている同じ世界。それを全てやる事で、とらハの世界が立体的に、明確になってくる。
ともあれ、今はとらハ世界にどっぷりはまっている状態。これから3作目もやらなくては。ついになのはが出てくるぞ(^^)。