ゆいかおり1st LIVE TOUR WAKE UP!! Zepp DiverCity

よくよく考えてみたら、ここはゼップだった。ゆいかおりがゼップライブをしているのだ・・・!!と思ったら、妙に深い感慨がこみ上げてきたり。
だって、この二人については、なんとなく繋がりが有るような気がしていて、かなり前からウォッチしていた。別にアイドルマニアでも無いし、声優の青田買いも趣味では無いので、本来ならば接点などほぼ無いはずなのに、なんとなく気にかかっていた。以前の彼女達は、頻繁に小さなライブハウスでタイバンなどしていたけれども、それでも客は地下ドルマニアくらいしか居なかった気がする。それもこれも、世間から声優としての認識がほぼゼロだったからだろう。
けれどもそれは昔の話。今の彼女達は声優としてブレイクを果たしたと言えるだろう。
その結果、今回、ブレイクアイドル声優のライブとして、全く当たり前のようにゼップライブに参加していたのだけれども、あの頃の彼女達の事を想い返すと、なんだか愕然とする。彼女達の努力による当然の結果だとも思いはするが、その努力だって相当な苦労によるものだったろうから、なんというか、・・・・彼女達には心の底から「良かったね」と声をかけたい気持ちだ。
折角なので、ここで改めて彼女達の評価を書いておこう。
彼女達を最初に知った時から気にかけていた理由は、一重に彼女達の声質にある。もちろん年若いというか幼いので、幼いなりの少女的な声の魅力を持っているのだけれども、それだけではないものを感じていた。
石原夏織については、典型的な輝きのある少女声だが、その尖がり具合がかなりのもので、言ってみれば、アニメ声優として需要のありそうな声に思えた。今では、その声が演技でも素直に出ていて、その存在感はかなりのものとなっている。
小倉唯については、より幼い感じの声であり、その舌足らずで包み込むような独特な声質は、非常に特異なものに思えた。その声にキャラがついたら、そのキャラにメロメロになると思えるほどの魅力を感じた。早い話、惚れ込んだのだ。なので、握手会なる苦手なものに参加した時、柄にも無く彼女に「声優やるよね」と、恫喝に近い勢いで(w)要望を出したりもした。まあ、思い切り真面目な顔で「やります」と返されたのだがw。
私の今の「生(に近いイベントなど)で声優の声を聞く」という趣味は、ある二人の声優の影響が大きい。
一人は宮村優子。あの少し鼻にかかったガリガリと響く高音の声をイベントのスピーカーで聞いた時、まるでハンマーで叩かれたかのような衝撃を受けたものだ。石原夏織は、正にその声質に近いものがある。
そして、もう一人衝撃を受けた人は、能登麻美子。彼女がしゃべり始めると、まるで耳朶が綿に包まれたのかのような不思議な感覚になる。その歌声を聴いたときの異世界感は、かなりの衝撃だった。小倉唯の少女声には、そんな独特な音波と同じものが含まれている様に思う。
ゆいかおりの二人は、そんな私にとって最も好ましいと思える声質が二人揃っている、まさに声優ユニットとしての理想像そのものと思っている。
そして、彼女達の魅力は、声だけではない。容姿も可愛らしいし、歌とダンスもしっかりしたものだ。なにより、二人とも真面目な性格で、それだけでも惚れ込みたくなるくらい。繰り返しになるが、そんな魅力的な二人が、全力でライブをしているのだもの、ゼップくらいの広さくらいは当然というものだ。
ライブは、新曲を取り混ぜつつ、持ち歌の大半を披露していただろう。途中ではキャラソンを交えたソロ2曲も。キャラソンが歌われるを生で見る機会はかなりレアなので、実にありがたい。
彼女達自身が初めてだと言うセットの上を所狭しと移動しながら、手馴れたダンスを伴って歌声を聞かせてくれた。立派なパフォーマンスだった。
はてさて、彼女達は声優として未だ若手であり、先の長い存在だ。声優は、何故か若ければ若いほど人気を得たときの反発が大きく、ゆいかおりにしても、決してこの先順風満帆とは行かないだろう。しかし、この二人の声の価値は、決して無視できないものだと思う。
彼女達がこの先どのような活躍をするのか、興味が尽きない。