魔法先生ネギま! 134時間目

今回の情報から、132時間目と133時間目の間の事を考えてみる。
まず、ネギはあくまで自分一人で超を説得しようとしていたようだ。しかし、その会う時間と場所をカモが刹那と楓に伝えていた。二人は最初からネギが上手く超を説得できるかどうか、見守っていたというわけだ。
魔法先生達の動向は不明。刹那は魔法先生達と接触する機会があったかもしれないが、ネギが自由に行動できる様、魔法先生に情報を流す事はしていないだろう。刹那達が不利になっている状態でも表れないと言う事は、未だ超の動きを掴めていないということだろう。いったい何をやっているのだか。
そしてクラスメイツ達。彼女達は超の退学を知り、中夜祭パーティーを急遽、超りんお別れ大宴会に変更する。この事は刹那と楓も知っていて、彼女達は超を連れてくる役目も任されていたのだろう。それを、危機的状態に陥った時、楓が機転を利かせて上手く利用したというわけだ。
なお、この宴会の場にいないのは、傷心の明日菜とそれを慰める木乃香、そしてクラスと距離をとっているエヴァと、超の裏方に徹しているハカセの4人。さよもちゃんといるようだ。明日菜、木乃香エヴァはしかたがないとしても、ハカセは可哀想な気がする。五月だっているのに。パーティー終了までに顔を出すことが出来るのだろうか。というか、平然と皆に混じっている五月が大人物なのかも。また、驚いたのは、ザジとその仲間達がなじんでいる事。彼女の謎はこのままスルーなのだろうか。(^^;)
ところで、この面子の中で、最も超の退学を悲しんでいるのは、やはりくー老師のようだ。彼女の普段の様子と違う寂しさを隠した表情はなかなか。最近の彼女はどんどん魅力的になっているように思う。
さて、今回のメインである戦闘についても少しふれておこう。
今回、刹那のアーティファクトが明らかになった。「匕首・十六串呂」カードに描かれていた小刀で、16に分裂し、空を飛ばすなど、自在に操ることが出来るようだ。超を捕らえそびれた捕縛陣は、アーティファクトを利用した刹那自身の技かもしれない。このアーティファクトにより、刹那の技のバリエーションが飛躍的に増えてくるだろう。
超の着ているのはどうやら未来の最新式軍用強化服のようだ。身体能力を向上する性能があるのだろう。それを刹那に素手で取り押さえられた事に驚いている。
そしてもう一つの特殊能力「完全な瞬間移動」だが、これはどうやら強化服とは別の力のようだ。そしてこの瞬間移動、単なる移動ではないようだ。消えた時と違う体勢で表れたり、刹那と楓の髪留めを奪っている事からも、時間を止めて移動している可能性が高い。つまり「ザ・ワールド」のような力なのだろう。
また、超が、世界樹の大発光によって自分を止めるのが難しくなったと言ったのは、大発光でこの能力が使えるようになったからなのだろうか。そうであれば魔法先生達に取り囲まれた時に使用しなかった説明がつく。しかし、世界樹を動力源としているとなると、その本体はあの謎の巨大機械の可能性が高い。では、カシオペア試作2号機の力では無いのだろうか。また、瞬間移動時にネギの持つ1号機が作動したのは不思議である。この作動は、超が1号機から、つまりネギから魔力を奪っているのではないのだろうか。カシオペア試作1号機2号機、謎の巨大機械という3つの機械と、過去への時間移動、未来への時間移動(もしくは時間停止能力)、そして瞬間移動の3つの能力がどのように関係しているのか、未だ明らかではない。その為、超の目的も未だ不鮮明である。
しかし、今回の超の発言「この時代の・・・」から、超が現代人でないことはほぼ明らかになった。未来人説はかなり信憑性が高まっているといえる。
※4/27追記
超の強化服の背中に「試作参号機」と書かれている様だ。確かにその様にも読めるが、はっきり言って確認しづらい。とにかく、そうなるとこの強化服(の背中の部分だけかも)もカシオペア試作機シリーズである可能性が高い。つまり「時間を遡る」1号機、「時間を進める」2号機、そして「時間を止める」3号機、というわけだ。1号機は動力源である魔力のサポートは無い様だったが、2号機では少しは貯める事ができる様だった。そして3号機は世界樹の大発光によって魔力を得ていて、さらに1号機とも連動しているようだ。世界樹の発光が少しづつ強くなっていることを考えると、実はこの3機の動力機能は同じで、どれも魔法使いが使う他に世界樹の魔力によって起動し、ある程度魔力を貯められ、一度機能すると同型機と連動して魔力を得る、というものなのかもしれない。

超に関する推理 その伍 「目的再考」

※その壱〜参は1月24日、四は3月1日
彼女が未来人だとして、前回の「正義と悪」、「力の論理」の発言とあわせて考えると、彼女の目的がかなり推測出来る。彼女の決意の固さから考えると、やはり彼女は過去を変える為に未来からやってきた可能性が強い。彼女の嫌いなもの「大国の世界一極支配」と魔法使い公開、そして魔法使い本国の存在から、未来の事を推測してみよう。
未来において、魔法使い本国は隠され続けている内にその勢力を拡大していった。そして裏からの世界への影響力を強め、ついには「大国の世界一極支配」と同じ状況になった。そしてそれを不満に思った一般人との「戦争」が勃発し、「憎悪の連鎖」が続く事になった。
超はそんな世界を正す為、過去にやってきた。後の悪の根源になる「魔法使い本国」をこの時点で世界に公開し、その脅威を取り除いてしまうのが目的。場合によっては魔女狩りの再現すら懸念される非情な行為だが、後のさらに大きな悲劇を食い止める為には必要な事と考えているのかもしれない。
しかし、この超の計画は、ネギま世界における今までの時間移動の原則「過去は変えられない」と矛盾している。そこで思い浮かぶのが、「謎の巨大機械」の存在である。超の過去への移動はあくまでカシオペア試作1号機(現在ネギ所有)だったとする。では「謎の巨大機械」の能力はなにか?それこそ「過去を変える能力」なのではないだろうか。この時空間そのものに影響を与える「歴史改竄能力」の動力源として膨大な魔力が必要であり、それが22年周期で訪れる世界樹の大発光なのだろう。
しかしこの場合、なぜこの時代をえらんでこれ程のリスクが有る計画を行っているのかという疑問が生まれてくる。では、それを解決する仮説として「実はこの計画は今回が初めてではなく、以前から続いている」というのはどうだろうか。
つまり、超は実はこの時代よりもさらに過去に遡っていて、以前から魔法使いの動向を見張っていた。ただし、もちろん彼女にも寿命があるので過去から未来に時間を飛びながらの監視だった。彼女が未来に行くのはカシオペア試作2号機。動力源は「歴史改竄機」と同じ世界樹の大発光。なので22年に一度しか表れる事が出来ない。魔力を貯められるのに、魔法先生に取り囲まれた時に1日しか跳べないくらいしか魔力が残っていなかったのは、このように使っているから。
そして、前回の大発光時、魔法使いの勢力が伸びている事を感じ計画を実行に移す。「歴史改竄機」の発動と併せて魔法使い社会に大打撃を与えるようとする。
実はそれこそが20年前に終結したという「大戦」の原因。やはり魔法使い公開を実行したのかもしれない。だから「魔法使い公開は悪」という概念が定着している。しかしそこにナギという英雄が現れて計画は失敗する。その後、情報操作によってその事実は闇に葬られている。
超自身は計画が成功したかどうかは、計画と同時に次への跳躍をするため判らない。なので計画が上手く行ったか調査する目的で、3年短く時間跳躍し、3年間の調査期間をとるつもりだった。しかし、計画が失敗していた事を知る。なお、今回の大発光が1年早いのは、超の存在をある程度把握した魔法使いが次回の計画を挫く為に早めたのかもしれない。しかし、運良く(悪く)3年間の余裕があったので超には再度実行する機会が巡ってきている。
こう考えると、超は正に大悪役といえる。言ってみれば「ロードス島」における「灰色の魔女」のようだ。
超は「家の事情」で退学しなくてはいけない、という。それは自分の計画によって家族の命運が変わってくるということかもしれない。だとすれば、どんなに大悪党と思われようとも、彼女は計画を進めていくのだろう。