茶々丸の情報量とまほバレ人数

現在活動中のクラスメイト達の勢力を大きく分けると、明日菜を中心とした「ネギ親衛隊チーム」、超を中心とした「悪い子チーム」、あやかを中心とした「かしましチーム」、あとは孤高の吸血鬼「エヴァ」となる。茶々丸はこの勢力の中で、「ネギ親衛隊」「悪い子」「エヴァ」にそれぞれ深く係わっている特異な存在で、クラスメイト達の情報を収集しやすい位置にいる。(さよという存在もいるが、彼女は人とのかかわりが薄いので、情報収集のきっかけそのものが無いと思われる)もちろん、茶々丸の絶対的優位に立つ製造者ハカセと共生関係に有る超は茶々丸の情報を自在に取得できるだろうが、彼女達は特別な目的によって行動しているので、クラスメイト達の詳細な情報にはあまり興味はないだろう。エヴァも同じようなものだ。逆に、人間になじむことを望んでいると思われる茶々丸自身は、「かしましチーム」の情報も積極的に収集していると想像できる。つまり茶々丸はクラスメイト達の情報を最も多く持っていると推測され、その彼女の行ったクラス全体の状態確認はかなり正確である思われる。
茶々丸があげたまほバレ人数は「千雨を除いて16から17人」だった。読者が現在確認できるまほバレ者は、明日菜、木乃香、刹那、のどか、夕映、朝倉、エヴァ、楓、くーふぇ、龍宮、超、ハカセ、美空、さよ、茶々丸、そして千雨の16人。千雨を除くと15人になる。
まずこの中で、茶々丸がまほバレを認識出来ない者がいるかどうかなのだが、少し怪しいのがさよと美空。しかし、さよは現在実在がクラス全体に認識されているし、まほバレ者の朝倉と付き合っている事は多分知られているので、まほバレ者であることは容易に推測できる。次に美空だが、これも超の世界樹広場における情報収集で知られている事は確かであり、その情報を茶々丸が取得しているのは当然と思われる。つまり読者が知っている人物は、全て茶々丸も知っているということになる。
問題となるのが、それでも足りない分であろう。まず五月があげられる。彼女は読者からすればまほバレが確定していないが、最も知っていておかしくない「悪い子チーム」に属しているし、彼女がまほバレであるならば、茶々丸も当然知っているはずだ。しかしこれで16人。読者からすればこれ以上対象と思われる人物はいない。茶々丸が「〜17人」といったのには何かあてがあるのか、ということになる。一応ロボットなので、根拠の無い推測で答えているとは思えない。例えば、他に最もまほバレに近い位置にパルがいるが、彼女はまだ疑っているだけでしかなく、また、そんな微妙な状態を茶々丸が確認できていたかすら疑問であり、これを数にあげるのは少し無理がある。千鶴姉や夏美も同様だ。となると、ここに読者が知らず茶々丸の方だけが知っているまほバレ者がいる可能性が出てくることになる。
一番可能性が高いのは、既に人外のものである設定が臭わされているザジであろう。つまり彼女が魔法を知っていておかしくない立場にあり、場合によっては、今現在も茶々丸(及び超一味)から警戒されている、という可能性が出てくることになる。