魔法先生ネギま! 122時間目

パパラッチはメルモキャンディで華麗に撃退し、次のクラスメイト編へ。この流れであの約束に繋いでいくあたり上手い。そしてついに、和泉亜子登場。
亜子といえば、普通の女の子という立場を堅持しているものの、その容姿から、ある意味一番謎の多いクラスメイトと認識している。まず、アルビノと思われる白髪紅目。これは先天的なものであると推測できる。そして背中の大きな傷。この傷は今までの情報から、かなり長い傷と想像されていた所だが、さらに背中の真中に大きく痕がついている事がわかった。この痕から想像するに、死に直面した怪我を受けたのは、ほぼ間違いないと思われる。それでいて、彼女自身は傷を受けた事自体に思い入れが無いような素振りである。想像するに、彼女は傷を受けた後の記憶しか持ち合わせていないのではないだろうか?大きな怪我による記憶の欠如は大いにありそうな設定である。もしそうなら、彼女の生い立ちそのものが謎になってくることになる。アルビノであることも併せて、かなり特殊な存在である可能性が考えられる。何故大きな傷を負わねば(負わされねば)ならなかったのかと考えると、彼女自身にとても大きな力が備わっているのではないか、という想像すら出来る。例えば、彼女はその地味な性格(「脇役人生」は名言)にも係わらず、何故か運動能力の高さが指摘されている。つまり指摘されるような想像以上の運動能力があるのかもしれない。また、彼女の「先輩に振られた」という経歴も少し謎である。容姿性格どれをとっても、男にとって恋人にふさわしい彼女がそうそう振られるものなのだろうか?例えば、男子をはるかに凌駕する運動能力に男のプライドが傷つけられたとか想像できる。もしくは、彼女の内なる恐るべき本性が目覚めて・・・などということがあったのかもしれない。まだ推測しかできないが、傷をネギ(亜子にとってはナギ)に目撃された事によって次回以降彼女の告白が期待できるだろう。
あと他にも亜子のいろいろな側面が描かれている。まず彼女の夢から描かれているが、それは彼女が自分自身を評するように、本当に「普通の女の子」の夢だった。少なくとも彼女の内面は何処をとっても普通の女の子なのだろう。また、彼女の特徴の一つ「関西弁」もライブ前の緊張と共にかなり大げさに描かれていて面白かった。(漫画的には椎名高志のリアクションを参考にしているようだ。)
なお、今回、亜子以外のクラスメイトの興味深い側面もいくつか描かれていた。まず、ちうは案外イケメンに弱い。やはりネット人間なので間近では赤面するのかも。また、その手の早さは茶々丸の対応速度を越えているようだw。リーチも短くなっているのに、なかなか凄い能力。
また、今回のちょっと良い役が「くぎみん」。傷痕を気にする亜子に対して全く平静に対応しており、彼女達のつきあいの深さが垣間見える良いシーンだった。こういうシーンが後の名場面の伏線になって来たりするのかもしれない。