魔法先生ネギま! 138時間目 ネギ・パーティの異常な日常

 ついに、学園祭編終了。
いや長かったねえ。次回からは、「オコジョネギくんの魔法世界放浪記」が始まるのかな。
・・・というはずもなく。
超にしてやられたネギ。気がつくとそこは1週間後。そして魔法もバレバレの世界だった。
やはり敵からの塩はしっかり疑うべきだったという事か。以前からカシオペアをネギに渡す事で超に何のメリットがあるのかという疑問があったが、まさにこの事だったと推測される。
ネギ達が別次元にあるエヴァの別荘から出てきた時にカシオペアが作動して約1週間後に飛ばされた。この一週間というのがどういうものかと推測するに、もしかしたら、「ネギがカシオペアを使って過去に戻った時間の累計」ではないだろうか。しっかり計算していないので断言できないが、今までそのくらいは使っているような気がする。
そして、カシオペアには元々遡った時間分進む機能もついていた。未来に進むのはバネが元に戻るようなもので動力は必要無いのかもしれない。そして、その機能を遠隔で作動させるなんらかの信号を発信すれば、邪魔者がいなくなるという寸法だ。ただ、ネギ達が別荘にいたので、出てくるまでその信号を受けなかった。出てくると同時に未来に跳躍したのはその為と推測出来る。
(もう一つ、先の対決の時に超が何かしかけたという可能性もあるが、それはなんかみみっちいように思う)
で、実際この1週間になにが起きたのかという事だが、魔法が学内にばれている事は確実のようだ。それがどのように行われたのかは、アキラのセリフから推測するに、学園祭最終日に超が世界中に向けて映像を公開したのだろう。そしてその映像はやはりネギの今までの魔法行動が使われていたようだ。
さて、ここからは歴史改変について考えてみたい。
超はその書き置きから、どうやら自分の目的である歴史改変をやり遂げたとおもっているようだ。しかし、これはいったいどういう事を意味するのだろうか。というのも、ネギま世界では「過去に戻って歴史改変をする事は出来ない」いう前提が今まで描かれていた。この事から、現状の3つのパターンを考えてみた。
1つ目は、超は「過去に戻って歴史改変をする事は出来ない」いう前提を打ち破る力を持っていた。そして現実に歴史改変を成し遂げた。
2つ目は、超は歴史改変をしたと思いこんでいるが、これも実は歴史の流れの中の一こまに過ぎず、この後、情報操作等で魔法バレも押さえこまれ、結局は超が望まない未来(超にとっては過去)がやってくる運命。
3つ目は、超の歴史改変とはカシオペアとは違う装置でパラレルワールドを発生させる操作する事だった。今ネギのいる世界は超にとってのパラレルワールドであり、パラレルワールドの一ワールドの歴史を操作できれば満足と思っている。
まず、3はないだろう。パラレルワールドが登場しても根本的な解決にはならない。超の歴史改変への決意を見るに、自己満足にしかならない行動はしないのではないかと思われる。物語としても、パラレルワールドが出てきた時点で歴史改変という命題から外れてしまい、とっ散らかったものになりかねない。
2つ目も考えづらい。このパターンは超が「過去に戻って歴史改変をする事は出来ない」いう前提を知らないとこが前提になるのだが、そんな事はまずありえないだろう。また、ミニマムな歴史において魔法バレが成功しているということにもなり、それは「ネギの負け決定」を意味している。それこそ、次回から「オコジョネギくんの魔法世界放浪記」になる(^^;)というでなければ、そんな展開はありえない。
そうなると、結局、「超は歴史改変を成功させた」という事になる。つまり、今までのカシオペアの機能以外で、歴史改変を可能にする力をもっていたとする他考えられない。
しかし、実はそれはネギにとっても光明である。というのも、超が歴史改変出来たということは、この世界ではもう「過去に戻って歴史改変をする事は出来ない」という前提が崩れているからだ。ネギは過去に戻りさえすれば解決の糸口を見出せるということになるかもしれない。
ただ、その「過去に戻る」というのが難問だ。結局時間跳躍の力は超から授かったもの。今までも超の手の中で踊っていたようなものだ。
まず、考えられるのは、やはり今ネギがもっているカシオペアだ。これがさっきも言ったような二つの機能を持っているものだとすれば、一つの可能性が出てくる。つまり過去に戻る機能が失われていなければ、後は1週間過去に戻る魔力さえ調達できればよい。魔法先生達の力を借りればすぐに可能のような気がする。ただし、過去に遡ってまたすぐに元に戻らないように、カシオペア自身には、いかなる外部信号も受け付けないシールドをしておく必要があるが。
そして、もしカシオペアの機能が停止している場合、その時は大変だ。過去に戻る方策を他に探さなければならない。まるで雲を掴むようなものだ。超の遺留品の中になにか残っているかもしれないが、今までの展開にも伏線になるようなものは思い当たらない。いっそ最終キャラ、ザジの出番とか。「彼女は高時空存在だった」とか。いやそれは無いな。
さてさて、今回はクラスメイツの描写でもいくつか気になる点が。
一人は千雨。今まで彼女がクラスメイトと係わる時、ほとんどネギが間に入っていた。不満や意見があっても自分から発言する事が無かった彼女が今回は明日菜達に意見している。あまつさえ、眼鏡も外している。明らかにその関係の距離が縮まっているようだ。クラスメイトとコミュニケートする千雨を見るのはなんとなく嬉しい。
次に夏美。「押し倒し股開き」キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!! 以前、「押し倒し股開き」とパクティオーの関係を妄想した事があったが、実はまだその説を引きずっている。最近のパクティオー者パルもこの説から外れていたが、もう一つの前提を加えることで、この説が復活するかもしれないと気付いたからだ。つまり
「押し倒し股開き」と「事前にキス」をしたクラスメイトは後にパクティオーする。
以前「押し倒し股開き」だけの説では木乃香だけが例外だった。しかし、事前にキスをしているという点ではパルと同じ。「キス」の前提を加える事で木乃香も掬える事になる。現在「押し倒し股開き」してパクティオーしていないのは千雨と夏美(だけ?)。「キス」しているのは双子(だけかな?)。双子のキスはいたずら的な物だったし、かなり前なので当てにはならないが、千雨と夏美、この二人のパクティオーが近い、というのはなんとなくありそうな気がする。
そしてアキラ。彼女がこの地点でネギ=魔法使いを確認するのに実行力を使ったのはなにか意味があるのだろうか。彼女はマイナスの意味での魔法使いに関係があるのかもしれない。また、ネギに対してあくまでお姉さんとしての態度をとる彼女。彼女の朴訥さが垣間みえて良い。
さて、次回はチーム・ネギによるリーダー奪回作戦だろうか。
追記
考えてみれば今までネギが過去に遡っている時間はどう計算しても2日たらずだった。約4倍の時間移動をしているので、上の仮説はまず違うだろう。どうも、時間移動技術についてはペナルティが伴わないものは実感できず、クロノスジョウンター的なものを期待してしまう。
となると、今回の時間移動は外部から超が操作したと考えるのが妥当だ。超は未来に進む機械を持っている。もしかしたらあの金魚蜂を数時間未来に送ると、それは数日送ったことになるのではないだろうか。そうなると気になるのはカシオペアの異常な起動音だ。あれは機能が止まった音? なんにしろネギにとっては難しい局面になりそうだ。
追記の追記
金魚蜂を数時間未来に送ると、それは数日送ったことになる、というのには解説が必要かも。あの金魚蜂の機能は、中の時間を1/24に圧縮して、1時間後の現実の時間座標に転送するものとする。外から数時間の時間跳躍を受ければ、それは中の人間にとっては数日の時間移動になる。問題は元々予定されていた帰還すべき時間座標が消失していること。その為、中の時間が1/24に圧縮された影響はそのままに、本来の時間が経過した時間座標に帰還してしまう。つまりそれは数日後という事になる。・・・少し苦しいかな?