超、イベント参加の意図

ところで、今回の超の行動について考えてみる。彼女の目的は魔法を世間に知らしめることである。なのになぜ、魔法を隠蔽する為であるイベントに積極的に参加するような言動をしているのだろうか。
一つには、ここで魔法を言葉としてばらしても大勢に影響が無いと割り切っているのかも知れない。このような突拍子も無い物事は、言葉で説明されたものほど胡散臭くなる。下手を打って疑心を与えるより、積極的にイベントに参加してもらい、その目で不可思議な出来事を見てもらった方が良いという判断なのかも。
また、他に考えられるのは、悪人としての矜持。高畑との会話でもわかるが、超自身は自分のやっている事に一面問題がある事も知っている。そのため、彼女は自分の計画をネギの発案した麻帆良大戦というイベントの勝敗に賭ける。もし負けた場合は潔く身を引き、後のネギなどに害が及ばないよう配慮しているのだろう。やはり彼女には、この計画に対してどこか引け目を感じている部分があるのかも。
高畑が超に敗れた原因が「迷い」だったように、もしかしたら、最後にやってくるであろうネギと超の直接対決でも、お互いの決意の強さが勝負を決める事になるのかもしれない。