時間操作技術と特殊弾対策

ここに至るまで、超の持っている時間を操る技術についてかなり多くのことが判ってきた。例えば、学祭期間中は魔法の力が無くても世界樹の力により時間を操る特殊弾を使う事が出来る。これは、学祭期間中ならばかなり自由に時間操作技術を使える事を表している。ネギ達がはまった未来に飛ばす罠についても、カシオペアの中に特殊弾を改良した時限式罠をセットしておけば、充分可能であったということになる。あの時ネギ達は互いに接触していなかったが、特殊弾の黒い球体と同じような稼動フィールドに入っていた為全員が未来に飛ばされたのだろう。
しかし、そこで気になってくるのが時間操作技術の稼動範囲である。時間操作技術の稼動範囲はある一定の空間(球体)なのか、接触している者なのか。特殊弾とカシオペアではその性質が違うのか。それを考える時、注目すべきなのはそれらの稼動時における視点の違いだろう。カシオペア稼動時は時間移動者からの視点で描写されていたはずだが、特殊弾では時間移動者を外から見ている描写である。もしかしたら、この現象は同じ物を別の視点で描いているだけなのかもしれない。そこで思い出すのが、ネギ達の時間移動を龍宮隊長が目撃するシーンである。ここでは明らかに球体のフィールドが描写されている。つまりカシオペアの稼動範囲は個人利用を目的とした装置として接触者を対象とするが、その際接触者を内包する大きさで球体の時間移動フィールドを形成している、という事だろう。対して、一種の兵器である特殊弾の方は、高畑が消されたシーンを見る限り指向性のあるかなり強力な力場フィールドも兼ねているようだ。その為黒色なのかもしれない。しかし、基本的には球体フィールドを形成するという点で共通しているといえる。
ちなみに、これらの解釈と矛盾するのが、超自身が持ち、瞬間移動を可能にしているカシオペア試作参号機(仮)だが(刹那に掴まれていても単独で移動できた)、これについては超の来こんでいるスーツが絶縁フィールドになっているという事で説明はつくだろう。
そして、考えられる特殊弾への対策なのだが、これは結構簡単なのかもしれない。カシオペアの稼動時にも時間移動フィールドを形成する。そのフィールドは当然別の稼動源である時間移動フィールドと反発するであろう。つまりネギが何らかの形でカシオペアを稼動さえすれば、隊長の放った弾丸のフィールドに対抗できるかもしれない。
超と刹那の対決時にネギの持つカシオペア試作一号機に振動があったが、あれは超が参号機で時間を止めてネギからカシオペアを回収しようとし、参号機が稼動中だったため反発して移動できず、時間停止が終わった時その反発が振動となって現れたものかも。