綾瀬夕映の神社仏閣巡り 番外編 東京国立博物館特別展「仏像〜一木に込められた祈り〜」

crow22006-10-14

上野で開催されている「仏像展」に行ってきたです。
本来、お寺に収蔵されている仏像は、そのお寺で拝観するのが本筋であり、このような仏像展は邪道といえるです。しかし、そのお寺にあるべき仏像がこれほどの規模で集められ一度に見る事が出来るのは、そうそう無い事であり、とても貴重な機会と言えるです。
この展覧会のコンセプトは「一木彫」です。姿の美麗さを求める寄木などとは違い、木に、引いては自然に対する畏敬の念、彫り直しのきかない一度限りの精神等、日本人の心や精神性をも感じる事が出来る展覧会です。
展示総数は146体、全国から集められた像はどれもが名品ぞろいで、古くは6・7世紀の唐からわたったものから、新しくは17、18世紀の円空・木喰仏まで。展示コーナーは時代毎に4つに分けられ、それを順番に巡るだけで仏像史を辿る事も出来るです。渡来仏からすでに完成されている精神性が、一木の可能性の中様々な展開を見せ、鉈彫のような印象派を思わせる作風なども編み出し、ついには円空、木喰の抽象、ポップアートのような境地に至る・・・。仏像の、引いては日本の芸術史、精神史を、この目で見て感じる事が出来る。これぞ正に感動の極みといえるです!(クワッ!)
・・・はあ、はあ
興奮して失礼したです。この展覧会は一応、前期、後期に分けられていて、特に後期(11月7日〜)には寺外初公開、滋賀・向源寺の国宝・十一面観音菩薩立像(渡岸寺観音堂所在)も展示されるです。当然後期にも・・・
え、なんですか、スポンサー。また行くのか、ですか。当然、い・く・で・す・よ?
・・・
しかたないですね。仏像好きの女学生がのどかの声に良く似た先輩と連れ立って来ているかもしれないですよ。是非、もう一度つれていってくださいです、御主人さま。(小芝居over)
第一回 三宮 生田神社
第二回 伏見 伏見稲荷大社