茅原実里バースデーライブ LOVE LIVE2006 恵比寿LIVEGATETOKYO

茅原実里は最初の段階で大きなハンディキャップを背負ってしまっていたと思う。avexの商業主義の手先というレッテルを。出てきた時が、丁度CCCDなどを展開していたりして、avex自体のイメージが悪くなっていた時と重なり、彼女にもその印象が刷り込まれていた。彼女自身の見栄えの良い容姿も逆にそれに説得力を持たせてしまっていたかもしれない。彼女の事は2年前の東京国際アニメフェア天上天下ステージで見たはずなのだが、久川綾の記憶しか残っていない。それも無意識にこのようなイメージで見ていたからだろう。
しかし実際の所、声優がどの事務所に所属しているかなどは関係ない。いかに声優として才能があり、作品に貢献してくれているかで見るべきだ。そう言った意味では、彼女は今年、非常に大きな貢献をしてくれた。ハルヒ長門は今年一番活躍した萌えキャラであろう。このキャラには随分とヤラレタくちだし、世間の注目度も高く、今後の活躍を期待したい存在になっている。
こういった印象なので、彼女に対するイメージはほとんど白紙状態。正直な所「長門有希の声優さん」を見る事だけが目的といえた。
だから、彼女のライブパフォーマンスの完成度の高さにはかなり驚かされた。彼女曰く、ギター片手に路上ライブをしていたとか。そういう人だったのか。ハルヒのキャラソンの中でも長門の歌はかなりの出来映えだと思っていたので、これには大いに納得のいくところだった。
ライブでは、そのお目当ての曲も、「ハレ晴レ」の一人バージョンも含めて全て歌ってくれた。これだけ完成度の高い歌を生できくと、歌の染み込み具合も格別で、大いに長門有希を堪能する事が出来た。ライブ全体としても、トークやダンスなども誠実で完成度が高く、正統派のライブとして満足のいくものだった。
このような才能のある人が多く参画してくれるのはありがたい事。これからもいろいろな方法で活躍して欲しいところ。