Junko Iwao Live2006「あっとHome Xmas」昼の部・夜の部 横浜赤レンガホール

少しだけ早いクリスマスコンサート。岩男潤子らしい雨の日となった。
曲の構成は、クリスマスコンサート構成として、恒例のEマイナーパート無しで、「幸せ系」とクリスマスソング。
特に今回発表された新ミニアルバム「 winter songs」は、このクリスマスライブを意識してか全て「幸せ系」で構成されており、クリスマスソングと併せて実に暖かい雰囲気のライブとなっていた。また、途中「天使」として幼い少女が登場したり、ギターの江口正祥のトークコーナーがあったりと、清らかかつアットホームな雰囲気のライブでもあった。
岩男潤子と言えば雨女というイメージだが、それは歌手にして良い事かもしれない。なぜなら、この乾燥しきった季節に天の恵みがあれば、喉も潤いコンディションも上がるというもの。
今回の岩男潤子は特にコンディションが良く、実に瑞々しく、輝くような歌声だった。普段は「不幸系」を好んで歌うが、実際の彼女のイメージは「幸せの曲の歌い手」。それが今回の最高のコンディションと交わり、実に正統派の岩男潤子ライブといった雰囲気を堪能する事が出来た。また今回は、岩男潤子宅の近所に住んでいる友人の歌手、澤由紀江(相当の実力と実績の持ち主)のコーラスも加わり、さらに歌声が豊かになっていた。
本当にクリスマスコンサートらしいコンサートで満足。昨年、再スタートを切った岩男潤子の一年の締めくくりとしては実によいライブだったと思う。彼女は来年は進歩の年にしたいと言っていたが、今年は、ある意味再スタート後の下地固めの年だったと思う。自分自身の楽曲作りなどは、肩の力の抜けた良い曲が多く生まれた。けれども、来年はそれ以上を目指す為、楽曲においてもあえて他からプロデュースを招くなど、より意欲的な展開を期待したいもの。