田村ゆかり Pinkle ☆ Twinkle Party*2006 Winter パシフィコ横浜国立大ホール

 年の瀬も押し迫り、色々やらないと年も越せないという時期で、半日自宅の大掃除をやってから横浜に駆け付ける。出来る事ならライブDVDを見るなどして気合を入れてから臨みたかった。
田村ゆかりのライブは、とにかく毎回期待どおりのエンターティメントを提供してくれるので、安心して見に行ける。テンションを高めて臨めば、臨んだだけその見返りが大きいという、稀有なイベントだ。実際、今回のライブもその期待に充分応えてくれるライブだった。
今回のライブは年に一度の企画型ライブ。多分これはDVDにもなるのだろう。なにより、今まで以上に大きな規模の会場でもある。その事もあってか、田村ゆかり自身かなり力の入っている感じだった。歌の完成度、ダンスとも、春のツアーライブの時と比べても格段に入念な感じだった。
そして、今回は生バンドだった。その為か、ダンサーが前回より若干少なく、ライブ全体の雰囲気もかなり変わっていた。
田村ゆかりのライブにおいて特出した点といえば、やはり甘々なラブソングでありながら思いっきりコールを入れられるノリの良い曲の時だろう。会場全体が興奮状態となり、ゆかりんの歌声がかき消されるほどの観客の歓声の波に飲み込まれる。気がつくと我を忘れて飛び跳ねてた・・・、誰もがそんな立場に追い込まれるほどの高いポテンシャルのエンターティメントを提供してくれる。
しかし、今回は、それは主に後半に集中して配置されており、前半は田村ゆかりもう一つの側面であるバラード系が中心だった。
彼女のすごい所は、そのバラードにおいても実にしっかりと聞かせてくれること。そういう意味では、今回のライブは実にバランスが良く、田村ゆかりの歌声を心いくまで堪能する事が出来た。
トークにおける観客の切り回しも絶妙で、彼女のあらゆる面でのクオリティの高さを改めて確認する事が出来た。
田村ゆかりは、本当にライブイベントという点において実にクオリティの高いエンターティメントを提供してくれる。その多才ぶりを感じるにつけ、彼女にはより多くの娯楽を望んでしまいたくなる。例えば、バラード系だけのライブとか、スウィートラブソングだけのライブとか、単なるトークライブとか、やってみて欲しいもの。しかし、それ以前に声優としてもしっかり実力があるので、そうそう時間は取れないだろう。
提供されるライブイベントを又と無い機会として、今後も出来るだけ多くのライブに参加していきたく思う。