魔法先生ネギま! 161時間目 未来はみんなのためのもの

麻帆良大戦の後処理話。最近は、このような細かい設定の辻褄合わせの回の方が面白く感じて困る。
まずは冒頭シーン、高畑が時間を飛ばされて来た魔法先生達に説明をしている。高畑自身が飛ばされたのは、超相手に粘ってかなり後だったはずなのに、結構早く開放された様だ。これについては、「跳躍時間に個人差がある」と言う事で説明されている。
また、高畑は1週間後の未来に出てきて時間跳躍弾について注意を促した人なので、なんでも知っている風に感じてしまうが、実際に彼が時間跳躍弾の存在を認識したのは、飛ばされるほんの一瞬前。それより前に彼が「超が時間を操る」という情報を知っていたかは定かではない。この一時で時間跳躍弾の存在を認識する理解力はかなりのものだ。(少し都合良すぎるかも)実際の所、ネギ達が飛ばされた1週間後の世界では、ガンドルフィーニ達は、彼ら自身が時間跳躍弾を受けたはずなのに時間跳躍の存在を真っ向から否定していた。それほどまでに時間跳躍とは魔法使いとにとっても突拍子も無い現象なのだろう。それなのに、これを素早く入れられる高畑は、やはりガンドルフィーニ達よりもかなり経験値が高いと言う事だろう。それにしても、結局魔法先生達は、超が未来人であったり、彼女の時間遡行能力の事を認識(所謂「タイムマシンバレ」)しているのだろうか?これは、もし超が現代に残る事になれば、かなり大きな問題となってくるはずだ。
時間跳躍弾から解放されて終結するクラスメイト達。ここで一番光っているのは、やはりゆーなだろう。彼女は他のクラスメイト達が既に着替えているにも係わらず、何故か一人ぼろぼろの戦闘服のまま。これは多分この中で彼女だけ(実際にはちづ姉も)が4位入賞を果たした為に、その授賞式に出ていたからかもしれない。彼女の学内4位という成績は、いかに運が良かったとは言え、この巨大な麻帆良学園において相当なものだろう。彼女以上の成績を残した者が3人もいるという事も気になる。このあたり、麻帆良大戦に係わる外伝などがいくらでも出来そうな感じだ。
それにしても、ここにいるクラスメイト達が飲んでいる飲み物は一体なんだろう。ゆーな・キッドにたかる柿崎やパルはどう見ても酔っている様にしか見えない。(柿崎の姿は、酔った伊藤静嬢そのまんまw)
また、その勢いの中、とっても弾けているのが美空。その行動はどう考えても魔法を使っている様にしか見えない。魔法バレしてないか?w(コ・エンシャク?)パルもばれない様に行使しているのだろうか。
最大の功労者とも言える千雨も、普段なら絶対に参加しないであろうこの場に、少し外れながらも付き合っている。これだけでも彼女にとっては大きな進歩か?
今やクラスで一番謎の存在ザジも、曲芸師として空を跳ねて場を沸かせている。彼女は一体どこまで人が好いのだろう。その感情が全く分からないだけに、本当に不思議な人物だ。
そして夕映。やはり夕映だ。クラスメイト達が後夜祭に興じている間、彼女だけはネギの動向を追っていたようだ。(後で登場するくー老師と茶々丸達は多分超を追っていたはず)夕映だけがネギの心にシンクロし、それを見守っている。いやはや、ここまでネギの心に近寄ってしまうと、逆に夕映が不憫になってしまう。これ以降、夕映はそのシンクロを解除する為のリハビリをする必要があるだろう。(実際に彼女は自分でその必要性を認識し、静かに実行する気がする)夕映とネギは色々な意味で近すぎる。この事が今後の物語の中でどう描かれていくのか(実際に描かれるのか)興味深い所だ。
超の理由、それはどうやら明確には描かれない様だ。彼女自身が口を閉ざしているかぎりそれは決して分からない。しかしそれを推測する事実が一つ。やはり呪紋処理は彼女自身の意志によるモノでは無く、それがもしかしたら彼女の理由に繋がるのかもしれない。
うーむ、以前に書いた妄想が、未だ存在意義を失っていない。
世界の王のみる夢H18.12.11日記より
あれはあくまであの時点で提示されている情報を元に、単純に構築した可能性の一つだが、事実はもっと複雑なはずだろう。実際の所、超の抱えている問題と、ネギが今後ぶつかるべき課題が交差する時が来るのか、それすらも未だ謎のままだ。
超に関する推理 閑話休題 「ネギまの大テーマ?」 H18.1.24日記より
彼女の今後の動向は未だ不明だが、彼女の背景にある課題は、物語に大きく係わってくる可能性は高いだろう。
ところで、その超を引き留めるネギだが、彼は歴史改変について一体どの様な認識を持っているのだろうか?以前のカシオペアによる時間遡行が、歴史改変にならないという事実を認識していた描写は無いし、それでいて超の行為が歴史改変になると認識していた様だ。つまり、未来人が過去で行動すれば、それが全て歴史改変になってしまうという認識を持っていてもおかしくない。それなのに超に現代に留まって歴史を変えていこうと勧めている。これは矛盾にならないだろうか。
それとも、ネギはカシオペアによる時間遡行と超が行っていた儀式が全く別の性格のものである事を既に認識しているのだろうか。ネギはカシオペアを取得してから1日でその性質をほぼ完璧に解析した様だ。それは彼のアイテムマニアの能力によるものだろう。もしかしたら、カシオペアを取得した事により読者も知り得なかった情報を既に得ているのかもしれない。彼の口から超の歴史改変方法が説明される可能性があるかも。
しかし、そうなると超に対する「一緒に未来を変えよう」という言葉とも矛盾になってしまうわけで・・・。
まあ、時間遡行による歴史改変には様々な解釈があるだろうから、このあたりをどう整合性を付けて行くのか、期待して見ていきたい。
超には、現代に残って欲しい。もし残るとすればそのカギになるのは一体誰だろう。もしかしたら、それは超の元にかけつけた人たちの中で、微妙に違和感を感じる五月だったりして。(^^)実は五月こそ超よりも上位の存在で、彼女の承認があるから現代に残れる、なんて設定があっても、全然不思議ではない、、かも。(^^)