ひぐらしのなく頃に祭×祭 九段会館大ホール

このイベント、知った当初から妙な違和感を感じていた。
参加者はむやみに豪華だが、それでも一体何をやるイベントなのか、まるで見当がつかない。もちろん、歌手陣は歌を歌うだろうが、声優は一体なにをやるのか。声優をトークだけで呼ぶとしたら勿体無いし、何か特別な事をやれる環境にある作品とも思えない。出来てミニドラマくらいだろう。主題歌を生で歌って、声優にトークをふって、ちょっとしたアテレコドラマをやる。どうしても時間が余りそうだ。そうなると、今度発表されるゲームの宣伝とかで時間を潰す?
…それって、イベントとしては、しっかりお金を取るイベントというよりも、作品宣伝イベントではないだろうか。普通に考えて宣伝費から支出されるべきものであり、客から金を取るものではない。
実際の所、生バンドを設置し、思いの他多い主題歌をたっぷり歌ったくれたし、声優達のミニドラマもシナリオからなかなか良く出来ていて楽しめた。宣伝イベントと考えれば、凄く豪華なイベントといえるかもしれない。
しかし、金を取るイベントにおいて、しっかり1コーナーを儲けて新作ゲームの紹介に時間を割くのは、なんだか釈然としない。金を払って見に来ている客の時間を借りている、という意識にはならなかったのだろうか。お土産にテレカを付けたから許される、というものでもないだろう。
こういうイベントのされ方をしまうと、ゲームを買う時にも、定価にこのイベントの料金を上乗せして考えてしまって、逆に購入意欲が減退してしまいそうだ。
作品自体は魅力的だし、生のアーティストに出会えるような、このような機会を設けてくれたのは嬉しいとも思う。けれども、どうしてもやり方に疑問を感じずにはいられないイベントだった。