ネギま!?Princess Festival パシフィコ横浜 国立大ホール

神イベ再び・・・
前回のネギまイベント「大麻帆良祭」がアニメ声優イベントの歴史に残る神イベントであった事は論を待たないだろう。総勢32人のメインキャスト総出演、当時CDが売れに売れていたネギまソングを全曲投入、一切の妥協を許さないかのような怒涛の演出であり、それが熱いファンの熱気とぶつかり合って、熱気と驚喜と狂気が噴出した会場はまるで釜の底で煮立っているかのような有様、正に想像を絶したイベントとなっていた。
対して今回のイベントは、出演者に欠席者も居るし、発表はされててもCD発売もまだでなじみの薄い曲があるなど、前回に比べれば若干マイナスな面もあっただろう。しかし、それでもこのイベントは「神イベント」と言う事が出来るものだった。
一番の力は「歴史」だろう。ネギま声優が発表されて現在に至るまでの3年間という歴史。
大麻帆良祭」もそうだが、その他のイベントやキャンペーン、アニメ、ラジオ等・・・、これら今まで展開してきた様々な活動が「ネギま声優イベント」を楽しむ糧として、身体の隅まで染み付いている。
そして、今回は楽曲だけの構成ではなかった。楽曲だけでも前回に匹敵するほどの曲数を歌ったくれたが、それ以外に途中に寸劇を挟み、より「ネギま」らしいイベントとなっていた。今までのネギまイベントで唯一勿体無いと思っていたのが、物語との関連性が薄い、と言う事だった(「大麻帆良祭」も含む)。今回の寸劇は、世界観は「ネギま!?」でありながら、内容は原作「ネギま!」の進級試験編の物語に近く、正にネギまの物語として充分楽しむ事が出来るものだった。ある意味、今までで一番、本当の意味で「ネギまイベント」を楽しむ事が出来たような気がした。また、学生生活の回想シーンとして「大麻帆良祭」の映像が流れる憎い演出も施されていた。気持ちを取り戻す演出として一期の歌をメドレーで歌うなど、正に「歴史」が成せる技と言える。
惜しみなく投入される歌と親しみやすい物語、そして今まで積み重ねられてきた歴史。それらがあいまって、全体的にとてもボリュームがありながらバランスの良い、素晴らしいイベントになっていた。
そして・・・
残念な事に、やはりこれが最後の大きな「ネギま」イベントらしい。
ハッキリとした事は分からないが(そのあたりが「ネギま!」「ネギま!?」で紛らわしい)、声優さん達の言動からは「最後」である事がひしひしと伝わってきた。
こうなると、もう駄目だ。「神イベ」かどうかよりも以前に「絶対的に特別なイベント」になる。
歌を重ねる内に声優さん達も熱を帯びてくるし、観客の多くは半分疑念を持ちながらも、この一瞬が取り返しのきかないものとして必死に応援する。会場内には、歓喜と寂寥、興奮と緊張が入り混じった、なんとも言えない空気が漂っていた。
最後の挨拶の時、声優さん達は「これが本当の最後」として挨拶をしていた。
今回は赤松健も登壇せず、サプライズ発表もなかった。
当初言われていたとおり、これが「最後」として終わった事になる。
・・・本当にそうなのか?
ネギま」が身体に染み付いてしまっている者としては、どうにも気持ちの整理がつかない。
今はただ、これまで素晴らしいイベントを提供してくれた声優さん達とスタッフに賛辞を述べるに留めたい。
感動をありがとう。
・・・これで終わりじゃないよね?(未練たらたら)