徳永愛バースデーライブ2007 LOVE☆LIVE☆LIFE LIVE GATE TOKYO @ EBISU

徳永愛には、どうも不思議な印象がある。
見た目ほんわりしていて、普段の言動も同じ感じ。おっとり系のアイドル声優といった印象だ。けれども、イベントなどでたまに見かける彼女のパフォーマンスはそれをあっさり裏切る。実にパワフルで切れのある印象なのだ。彼女のそんな不思議なギャップがどんな所から生まれているのか知りたく、今回のライブに参加した。そう、彼女だけを目当てとするイベントは、これが多分最初だったりする。
それが、こんな事になろうとは・・・
今回の彼女は、ライブの途中々々、実に積極的に、それも赤裸々に、自分のことを語ってくれてた。自分で作詞した詩の中に込めた当時の思いとか、自分のライブに対する態度とか。
自分のライブ活動、声優活動に明確なビジョンと深いこだわりが有り、それを頑固に守ろうとする。そんな彼女だからこそ、普段とステージ上との差も生じるのだろう。つまり、ステージ上の彼女はプロとしての意識が成せる技なのかもしれない。
しかし、それは少しづつ自分自身に無理を強いていただろうか。
今年の12月25日のライブをもって、彼女は「ファイナル」と発表した。つまりこれは実質的な引退予告宣言だ。
いやはやこれは参った。初めて彼女の本質に触れられたかも、と思った矢先にこの発表とは。
今回のライブにおける彼女の歌は、必ずしも万全ではなかった。体調でも悪かったのだろうか。声の伸びる所が枯れてしまっていた。これが彼女の実力の全てではないのだろう。
6月から、マンスリーライブを敢行するらしい。それは、自らの歌手活動を「完成させる」ためとのこと。少しの期間しかないが、彼女の本質に近づければと思ってしまう。