美空のアーティファクトから展開する「白き翼」の大妄想

折角ネギパ11巻で特集されているので、少し美空の事を考えてみる。
ネギパの表紙やイラストを見て、今更ながら美空のアーティファクトが気になっている。というのも、美空のアーティファクト「靴」に意匠されている翼のマークが、エヴァの作った「白き翼」のバッジのマークととても良く似ているからだ。
両者ともデザイン化された翼で、羽先は3つに割れ、根元が「の」の字になっている所は全く同じだ。これは偶然なのだろうか。
まあ、そうなのだろうが(w)、あえて両者を結びつける設定などを妄想してみたい。
幾つかの可能性がある。
一つは、このマークが魔法界において、翼や「風」を意味する典型的なデザインとして定着しているというもの。
このマークが魔法界的に「翼」や「風」を意味している可能性はありそうだ。例えば、風系を使うネギがエヴァと戦った頃(3巻)来ていたシャツにも似たようなマークがついていた。(若干形は違うが。)もしかしたら、マーク自体が魔力を持っているという可能性もあるだろう。この靴についても、マーク自体が「翼の靴」としての能力を附加しているのかもしれない。
ただ、この仮説では「とても良く似ている」理由としては少し説明不足だ。また、両者の結びつき自体としては結局偶然によるものなので、なにより面白みが無い。w
そこで、やはりこの靴のマークが「白き翼」と直接関係があるものとして考えてみたい。
まず、このデザインに関して当初から気になっていることがある。それはエヴァがチーム「白き翼」を提唱し、マークを決めた手際があまりにも良すぎる気がするのだ。
その理由として、このデザインがナギのチーム「紅き翼」にあやかってというのであれば、当然「紅き翼」チームもマークをこの「翼」のデザインに定めていたと推測する事が出来る。さらに考えると、「紅き翼」の所属していた「悠久の風」では、その構成チームは「○○の翼」と呼び慣わされ、そのマークも同じ「翼」の色違いデザインであった、という可能性もあるだろう。
マークの色は、バッジは当然「白」だとして、「靴」は「黄色」だろうか。白いスニーカー上で黄色がかって見えるだけで、実際には「白」のイメージなのかもしれない。まあ、色が何にしろ、この靴の「翼」マークが団体「悠久の風」に関係しているかも知れない、と考える事が出来る。
次に、このアーティファクトにこのマークがついている理由だが、アーティファクト本来のものなのか、という疑問がある。明日菜のハマノツルギに明日菜の刻印がなされているように、このアーティファクトにも、スニーカーに見合ったデザインとして美空に縁のマークが施されているのではないか。つまり、このマークは美空に関連があるものとしてデザインされていると推測する事も出来る。もしそうなると、美空は「悠久の風」関係者かもしれないとする事が出来るのだ。
3‐Aがかなり特殊な立場の生徒が意図的に集められているのは、もう明白な事実だ。それも、その内何人かはネギに少なからず関係がある。木乃香はネギの父ナギの盟友、詠春の娘だし、刹那は同じく詠春が引き取った義理の娘と言ってよい。エヴァはナギに助けられて学園に封じられた存在だし、超も(ネギ関係者として意図的にあつめられたのかは不明だが)ネギの血縁だった。そして、明日菜ですらナギと大きく関わっていた事が明確になっている。
魔法生徒であり魔法界に関係のある美空がなぜわざわざ3‐Aにいるのか。その理由として、美空がネギやナギになにか繋がりがあるから、という可能性は否定出来ないだろう。
もしかしたら、美空を魔法生徒に仕立て上げた親は「悠久の風」メンバー、という可能性があるだろう。そして、その所属しいたチームは「白き翼」としてかつては存在していたが、何らかの理由で解散したのかもしれない。エヴァもそのチームを知っていて、その名を継がせたのかもしれない。
また、もう一つ気付いた事がある。現「白き翼」にはネギは入っていない。ネギはあくまで顧問だ。多分コタローも実際には入っていないだろう。つまりこの「白き翼」は「女の子だけのチーム」とする事が出来る。そして「紅き翼」は男だけのチームだった。もしかすれば、かつて存在した旧「白き翼」は、ナギの「紅き翼」に対応する「女だけ」の「悠久の風」所属チームだったのかもしれない。そして、そのチーム名を継がせたとすれば、エヴァの手際の良さも、より理解する事が出来るだろう。
かつてあった旧「白き翼」。その所属者は全てナギのファンの女の子であり、ある意味親衛隊のようだった。そして、そのメンバーは、ネギの母、木乃香の母、ゆーなの母、ドネッド・マクギネス、美空の母、等が所属していた・・・とかすると面白いかも知れない。
そんなチームがあれば、エヴァとしてもその存在を知って、現「白き翼」に対するのと同じく煙たく思っただろう。ある意味、この命名には一種の嫌味がこもっていたのかも・・・w。
・・・とまあ、妄想もここまで展開すれば立派、と思われるかも知れない。
しかし、ドネッドの付けていた「翼の形の」髪飾りを見るにつけ、あながち妄想ではないのかも、と思ったりしているのだ。(174時間目10p)