パクティオーカードという存在を改めて検証する

189話において、ネギ・パーティのメンバーは強制転移魔法で魔法世界に散り散りに飛ばされてしまった。この時、最初に気になったのが、彼女達がパクティオーカードを持っているのかということ。
メンバーが飛ばされる一瞬前までパクティオーカードはゲートポート内で魔法が使えないように封印されいた。明日菜が封印を解き、明日菜と木乃香、刹那がカードを手に入れたのは確認できている。しかし、その場にいなかったのどか、夕映、、パル、千雨にカードを手にする時間があったのかというと、場所と状況から考えて無かったように思える。
しかし、ここでパクティオーカードというものの性質を改めて考えてみてみたい。というのも、カードの所持、不所持が問題とされたシーンが今まであまり無かったからだ。
例えば、8巻でヘルマン卿に木乃香、のどか達がさらわれた時は、彼女達がカードを持っていてもあまり状況は変わらなかっただろう。
不所持が問題となったのは、エヴァによる明日菜の雪山特訓シーン(171時間目)くらいだろうか。エヴァにカードを取り上げられて、ネギとの魔力リンクを切られてしまう。
しかし、明日菜に関して言えば、これと少し矛盾するシーンが有る。
それはあやかの別荘の海水浴中に、ネギがサメに襲われているシーン(61時間目)。この時の明日菜はまったくの水着姿だ。どう考えても事前にカードを持っていたとは思えない。ところが、カードの必要に迫られた時、明日菜の手にはカードが「発生」し、それによって作り出したハマノツルギで海水を割っている。
どうやら、パクティオーカードはその所持者の呼びかけに応えて召喚される機能があるようなのだ。
おそらく、パクティオーカードは、その所持者にとても近しい存在で、普通であれば如何なる時も手元に取り寄せられるものなのかもしれない。言ってみれば、一度手にした時から所持者の精神や肉体の一部のような感覚なのだろう。そういう所持者に近しい存在であればこそ、マスターが死んだ時にデザインが変わるなどという事も理解できる。
では、エヴァにカードが取り上げられた時はどうだったのかというと、おそらく、エヴァがカード召喚も阻止するという意味を含めていたのだろう。ヘルマン卿の時も、水牢に魔法の妨害機能が付いていたと考えた方が自然だ。
それと同じ事が今回のゲートポート内の状況にも当てはまる。
パクティオーカードは箱に封印されていた。しかし、その封印さえ解ければ、所持者が心で念じただけで、場所に関係なく取り寄せる事が可能だったと思われる。
つまり、図書館組及び千雨は、パクティオーカードを持って魔法世界に降り立っていると思ってよいだろう。
ところで、187時間目の最後のコマや188時間目の最初のコマ、明日菜が封印を解いた時に飛び出したカードは7枚だが、実際にはこれはちょっと誤り。
パクティオーカードには、ネギが持つ正式カードと契約者がもつ複製カードがあるので、人数×2の14枚ないといけないはずだ。まあ、正式カードは元々ネギ自身が持っていても無害と許されたのかもしれないし、単に画面上で見えていないとする事もできるのだが。
また、コメントで教えてもらった、夕映が転送時(186時巻目)に「世界図絵」らしき本を持っていたのも気にかかる。これは明らかな誤りとして訂正されるかも。もしくは、必要部分のみをノンリンクで分冊して持ち歩けるような特殊機能があるとか?…苦しい。